まぁ、最近こういう三文ニュースがよく転がってきまして。
私はテレビを観ないので、この人たちを見たことはないのですけれども、記事を書くためにちょっと構成員の数を見たら、まぁ10人くらい居るそうなんですね。
んで、その中の数名が公式に子持ちを発言しているママさんで。
そういうのが売りになる世の中になっている訳ですね。
年齢も比較的高めになっている。
それぞれ、キャバクラ勤めをしながらとかモデルをしながらオーディションを受けてきた方たちのそうで。
なんというか……実に生々しい。
まぁ、アイドルやなんやではなくてラウンド・ガールですから、それでいい訳ですよね。
つまりは昔ながらのキャンペーン・ガールの延長にきっとある職業なのでしょうから、お子さんの居る方も比較的年齢の高い方も両方兼ね備えたシングル・マザーの方も、就労先としては結構選びやすいのかもしれません。
昔はマネキン事務所と言うのがありましたが、その現代版というところかもしれませんね。
ただ、現場で無名のキャストとして仕事を流して終わりというのではなくて、こうして継続的に個の素性も追い続けられるというのが現代的だと思います。
つまり、日当幾らの日雇い仕事でおしまいではなくて、キャリアとして積まれていきうる訳ですよね。
これは、女性の働き方の形としてちょっと面白いのではないかと思いました。
女性の働き方改革と言うと何かと、ルッキズムのような物と反する形の印象が多いと思いますが、私は女性性もまたスキルだっていう仕事がある訳だから、それが家庭を持ったり年齢を重ねたりした後も有効な職業があるってのはいいことのような気がするんですね。
これまで、この国の保守層が規定して来た女性と社会のかかわり方と言うのは、イエを守る母として男性をサポートする、というような物でした。
明確な抑圧だとは感じます。
のみならず、私はそういった思想教育が行われてきたというのは、明確に愚民化教育、洗脳だと言い続けてきています。
家庭科の授業でまぎれもなく保守的な家庭における家族の役割と言うのを習ってきたので、違うなんてことはびた一文いわせやしません。
そのような政策の裏には、近代のまま価値観を止めてしまおうという政権の欲求が、支援者であるカルトと合致していたという背景はすでに明かされています。
それらの成果の為であるのか、先進国の中での女性の社会進出率、ジェンダーギャップ指数は日本は最低ラインとなっているそうです。
これらが洗脳の結果であるというのは、以前にも書きましたがあるアンケートの結果、当事者の女性の側自身の40パーセント以上が「働きたくない、男に世話を見てもらって暮らしたい」との意思を持っていると回答したという事実に照らし合わせれば、類推も許されることでしょう。
最近、あるアイドルグループの女の子が結婚したことで、ネット上がうらやましいうらやましいと騒いでいるという模様を目にしました。
それは、若いうちから大所帯のアイドルの中で過ごして、好きなタレントと恋愛をして、いろんな社長やなんかにご飯を食べさせてもらうような生活をしていて、いい年齢になったらお金持ちと結婚しているから、だというのですね。
それが羨ましいと思う女性が多いということが、この国の女性の社会進出レベルの低さを現わしているのではないでしょうか。
間違いなく、上述のアンケートの40パーセント以上の人達の視点でしょう。
若くて行動力と体力があり、世界を見て吸収する時間を持っていられる時代に、国際問題の改善に関する社会参画もせず、哲学や科学の博士号を取るでもなく、芸術活動をするでもなく暮らしてきて、大勢の中の一人として所属組織に食わせてもらってきて、その後もただでお金持ちに食べさせてもらってきて、これからも人に食べさせてもらうということが羨ましいという発想、ほとんど家畜の発想ではあるまいか。
そんな人生、本当に羨ましい?
自分一人で何もしてこれなかった人の人生だよ?
私はそれよりも、上の方に書いたラウンド・ガールの人達の方が、自覚的に生きている気がします。
そして人生の面白さと言うのは、自覚を通してなりたつと思っているのですね。
自分の人生を、自分で生きて初めて面白さが分かるという、そういう物ではないですかね?
宝くじ当たるのが自分自身の最高の人生だと思ってるような人達の生き方は、私には非常に貧しい物に思えるなあ。