少し前に、身体に疲労感が続く時期がありました。
普段の疲労とは少し感じが違って、日に当たり過ぎた時のような感じだったので、涼しい頃なのになんだろうとおもっていました。
静功で気を下げようとしていたのですが、どうもいまいち上手く行きません。
そすこうしているうちに気が付いたのですが、立冬の直前でした。
季節変わり目が影響していたのかもしれません。
冬になってくると空気が澄んでくるためか日差しが強くなってきます。
それが、まだ変化に慣れていない身体に強く影響を与えやすいように思います。体の中に陽の気が溜まりすぎてしまう。
そういう時には蔡李佛が効きます。
このところ、通臂を体得するために放鬆を重視して南派名物鉄線功をあまり使わないようにしていたのですが、思い切りそいつを利かせて拳を打ったところ、かなり効果がありました。
これは蔡李佛の良いところで、たちどころにスッキリとします。気の通りが良いという状態です。
老師も、北派より南派の方が内功の効果は高いと言います。
その老師より教わっている五祖拳では、教わった通りに打つと自然に鶴の鳴き声が出るようになってきているのですが、今回は鉄線功でもそれが自然に鳴るようになっていました。
もしかしたら内側で功が混ざってきたのかもしれない。
これはいいのか悪いのか……。ちょっと慎重に検討したいところであります。
ただ、逆に言うなら五祖拳がもっとよく理解できてしっかり打てるようになると、恐らくは今回のような季節の変わり目などの気づまりの時に、五祖拳でこれを通すことが出来るようになるのだとは思いました。
それは非常に良いことでしょうね。
これからの季節、手足の末端が冷えて血行が悪くなり、そちらに行かなくなった血液が上に上がって上気がしやすくなります。
それを五祖拳で通せたら、だいぶ進捗を出来たと感じることが出来ることでしょう。