アメリカでは相変わらず、Qアノンの人たちが愚行を繰り返しています。
昨年行われた調査では、共和党、民主党問わず、４０パーセント以上もの人たちが陰謀論を信じているという数字が出ました。
そしてロシアによるウクライナ侵攻はすでに３００日を超え、遠からず一年に届きそうになっています。
多くの人を信念を持たず、判断力を養う知能を持たない状態のままにしておいた結果がこの有様だと感じられて仕方がありません。
人間の愚かしさを突きつけられ続けたような一年でした。
ドイツでは人種差別主義者の団体がロシアに踊らされて、Qアノンと提携して政府転覆の暴動を起こしかけて一斉検挙されました。
ブラジルでは、小型トランプと呼ばれるボルソナーロ前大統領が、本家トランプを倣って大統領選の敗北を認めず、不正があると主張した挙句、アメリカにおけるＱアノンに相当する自分の軍閥の手下や彼を妄信する人々に暴動を焚きつけてから国外に逃亡をしました。
現在ではフロリダにあるかの悪名高いトランプのアジトに潜伏しており、そこから陰謀論を発信して本国の陰謀論者を扇動している(なお、それらのフェイク・ニュースの中にはボルソナーロ氏がロシアから戦車の供与を受けてブラジルに凱旋するというものもあるそうで、やはりここでも陰謀論者を親ロシアにしようという意図が感じられて扇動者の姿が垣間見える思いです)。
このようなことの結果、ブラジルでは闘争が起きて死者までが発生しています。
これらはすべて、なお愚かであることによって思考と言う労力を忌避しようという贅をむさぼろうという人々の傲慢さによるのではなかろうか。
世の中は、大人が責任を持たないと誰も責任を持ちません。
一人前に歳だけは中年を越えてなお、部屋には論理学の本も哲学の本もなく、自らが社会であると言う責任を果たそうとしない人々が、恥ずかしげもなくまともな人間のような顔をして生きています。
そんな人たちばかりでは、どうしてもそのレベルの社会以上にしてゆくことは難しくなります。
大人が自分の責任を果たさなくてどうする。
家内や稼業と言った私事ばかりに執着して、自分とその周りさえ良ければそれでよいという考えの結果がこの乱世を招いていることは明白です。
中世や近世からなんの進歩もしていない。
私はそんな人間にはなりたくありません。
孤立して真実と共に歩んでまいりましょう
いま身に着けている伝統文化と学識が、いずれどこかで人類の役に立つか、あるいは人類のために役立てる人の手元に届く日を思って。