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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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EUでメタが訴えられる

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 EUで、メタ社およびインスタグラムがターゲット・マーケティングによる違法で訴えられているとの報道がありました。

 ターゲット・マーケティングとは、見込み顧客のニーズを読み取って適合度が高いコマーシャルを送り込む、という物ですね。

 このやり方が、SNSにおいては端末からの情報の盗み出しによって行われています。

 少し前までは、そういった悪用を避けるために個人情報をやたらに端末に打ち込まないことでプライバシーを保護しようというやりかたが一般的でしたが、いまではそれだけではもう最新のやり方には対応が出来ていません。

 ポーランド人のスタンフォード大学准教授、マイケル・コジンスキー博士はケンブリッジ大学の学生だった時代に、一人の人がSNSにつけた「いいね」履歴を68個見れば、データベースと照らし合わせてその人がどのような人で、どのような商品を購買し、どのような政治的背景を持っていて、どのような性的嗜好があるかを判断できる、という論文を発表しました。

 これの恐ろしいところは、本人に自覚のない「隠れドM」や「未経験だけど実は同性愛者」と言ったことまで分かってしまうということなのですね。

 深層心理を読んでしまうんです。

 適格率は90パーセントと言いますから、特例的な人を除いてほとんどの人が読まれてしまうと言ってもいいでしょう。

 このプログラムをSNS側が買い物の広告で使う分には、本人がいままで来たことも無かったような色合いの、知りもしなかった外国の民族衣装が実はもっともフィットする、というようなことがありえます。

 上にも書きましたが、これは純粋な心理学や脳科学の理論に基づいた物では無くて、データベースによる物なんですね。

 統計学です。

 現状の地球人の傾向からもっとも典型的な傾向と言うのに当てはめての推奨なので、凡庸な人であればあるほどこのプログラムがフィットします。

 自分が知らなかった自分の嗜好を刷り込まれて行くんですね。

 私はいつまでも独身で、学問中心の生活をしているので学問上の用途でPCを使うことが多い。

 私の研究は身体文化なので、SNSでの商業的なターゲット・マーケティングではプロテインやフィットネス・ウェアなどが上がってくることが多いです。

 しかし、私は伝統文化の人間なので、サプリメントもスポーツ・ギアも使いません。

 人類のうちにほとんどいないようなタイプの人間なので、九割のターゲティングに適合していないのですね。

 なので、私が欲しい商品を手に入れるには昔ながらの自助努力が必要になります。

 胸囲がメートルを超えるとマッチする服を見つけるのが大変です。それは間違いなく九割の人が必要としている物ではありません。

 また、広告と言うと男性のためかアダルトな物が多いのですが、こちらでは精力剤の物が多く上がってきています。年齢的な理由による物でしょうね。

 しかし、私には妻もパートナーも居ないのでそちらのニーズもありません。

 となると、どうなるか。

 いま、YOUTUBEのレコメンドには、定期的にニューハーフや男性同性愛カップルなどのLGBTQ+関係の動画が推奨されてきています。

 うーん、私、そっちのニーズも全くない。

 しかし、本人も気づいていない欲求を掘ってくるというのがここで、同じようにこれを勧められた人の中には、それをきっかけに同性愛者にシフトしてしまう人もいるんですよね。九割くらいは。

 これを、洗脳政策に使ったのが、トランプ陣営の最高戦略官であったスティーブ・バノン氏です。

 彼はこの論文を発表したコジンスキー博士の助手を抱き込んで、SNSで政治的プロパガンダを開始します。

 バノン氏は自身が副社長をするケンブリッジ・アナロティカという会社を経由してこのプログラムはフェイス・ブックに投下された結果、多くのユーザーにプロパガンダ広告を選択的に送り込むことに成功し、選挙結果を左右するまでに至りました。

 なぜこのことが発覚したか。

 ケンブリッジ・アナロティカ社のCEOであったアレクサンダー・ニックスと言う人が、テレビのインタビューで自分の会社の業績として発表をしたんですね。

 いいことだと思って発表しているように、彼は実務担当の無自覚な人であったことが想像できます。

 しかし、この会社のオーナーはトランプ支持者の大富豪であるマーサーという人で、彼はトランプ陣営の活動資金を大量に寄付しています。

 技術面でこの事業をリードしていたのは、コジンスキー博士のケンブリッジ時代の同窓生、アレクサンドル・コーガンという人です。

 彼、ロシア人なんですね。

 ものすごく穿った見方をすれば、彼の学費や生活費が、国から出されていたのではないかという疑念が湧いてきます。

 トランプ政権の中核に居たバノン氏が旗を振って、トランプ支持者の大富豪がお金を出して、ロシア人が技術を運用していたんですね。

 彼らの計画の結果、アメリカではSNSで陰謀論に洗脳された陰謀論者が大量に生まれてホワイト・ハウス襲撃にまで至りました。

 民主主義から権威主義への明確な移行です。

 同じことはアメリカのみならず、ドイツ、ブラジルでも起こっています。

 世界中が権威主義化しているんですね。

 ロシアと同じように。

 反ワクチン、反マスクというのは、ロシアがこのルートを使ってばらまいた情報工作です。

 もちろん、グーグルやSNSの社員の中にもこのことに気が付いた人たちはいました。

 彼らは内部告発や訴訟を起こし、それによってこれらのことが世の中に知られるようになってきました。

 その流れの中で起きたことが、例のツイッターでの高額を動かしたCEO交代劇ですね。

 あの事件がなぜあれほど話題になっていたか、日本ではほとんど報じられませんでした。大富豪の奇行くらいに思われていた方も多いのではないでしょうか。

 実態はこういうことです。

 我々は常に、自分でも気づいていない心の弱さをSNSですでに解析されていて、それをコントロールしている人が望めば容易にそちらに洗脳されるという環境の中で暮らしているのですね。

 こういった背景がある中で、EUではようやくこれが法に反するという訴訟が始まったばかりです。

 なので、自分が自己を確立させて自分の人生を生きたいともし思うならば、まずはこの辺りに注意を払うことは必須となるでしょう。

 なにせ自分が気付かない間に誘導されているのですから。

 とりあえずは、私はYOUTUBEで女装やニューハーフの動画が上がってきている間は、まだ自分はAIに人柄を読まれていないな、と思っています。

 あるいは、これらはデータベースによる物なので、九割の人間に合致しない変人は初めから政治力にならないのでたんにぶった切って分断してゆくという織り込み済みの作戦にすぎないのかもしれないのですが。

 そういえば、政府は少子化対策としてマッチング・アプリの拡充などについて発言したというニュースを耳にしました。

 半世紀以上に渡ってカルト宗教と協力関係でやってきた政権が、国民の嗜好をネット上に自ら打ち込ませるように誘導している。

 くわばらくわばら。


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