この間、鍼の授業で脚に鍼を打ってもらいました。
その後、ちょっと立ち上がったときに、不意に立ち眩みのような感覚が訪れました。
こんな経験は初めてでした。
授業では瞑眩と言ってそのようなことが起きると聴いたことはあったのですが、私自身は貧血なども起こしたことが無く、隙あれば献血に行っているくらいなので驚いた物です。
感覚としては、血圧が上がったときのように下からフワッと何かが上がってくるような感じでした。
以前に、骨盤への施術によってクンダリニー上昇を起こすというような人の話を読んだことがあります。
また、クンダリニー上昇とはエレベーターやジェット・コースターで重心が上昇する時のような感覚だという人もいました。
どちらにも私は否定的です。
しかし、今回の経験はそういった物に近い。
私自身の学んだことと体験では、クンダリニー上昇は精の上昇です。
精は粘液性で、身体の構成物質の中では重い。
そこから神と呼ばれる軽い陽気の部分だけを抽出して上にあげるのだとはいうのですが、やはりそれも今回経験したような感覚とは違うと感じました。
これをクンダリニー上昇だとする説、少なくとも今のところ、私の意見としては、胡散臭い。
単に詰まっていた気が通るようになっただけという見方の方が近いように思います。
この後、腰にも鍼を打ってもらいました。
大変に肉が硬くて刺してくれた同級生は苦労したようですが、そのおかげで私は帰り道では実に身体の通りが爽快、非常に気持ちが良かったです。
通りが良くなって立ち眩みがするのは瞑眩反応といって珍しいことではないようです。
なので冬の寒さや運動不足などで身体が固まって気詰まりが起きた時にちゃちゃっと施術して「クンダリニー上昇ですよ、あなたは秘儀をを受けました、はい〇〇万円」などと言ような整体師は信頼しない方がいいと思いますよ。
普通に鍼灸院に行けば数千円で同じ状態ですっきりします。