こめかみに鍼を刺すと言う練習をしているという話を書きましたが、これ、私は初めから比較的なんとかやれたのですが、慣れてきたら急に出来なくなると言う壁に当たりました。
もともとなんとなくやっていたので、体系化して体得できていない。
で、困ったなあと思いながら色々仮説を立てて先生に質問してやっぱ違ったかなんて消去法をしたりしていたんですが、繰り返している内にモデルをしてくれていた同級生にどの位置からやっているかを質問したときに返って来たポジショニングを参考にしてみました。
自分がどの位置から刺すか、というのはこれまでであまり意識がなかったのですが、硬い場所だとかなり影響が出る感じがしました。
そこで試しているうちにふと思ったのですが、あれ、だったらこれも関係あるんじゃない? と思って中国武術の整勁を試してみました。
整勁というのは体の据え方による勁の繋ぎ方から行う発勁と言っても良いでしょう。
いままでは相手もそう硬い物ではないので、そんなことをしても鍼が曲がるだけで意味がないように思ったのですが、今回に関してはどんぴしゃりでした。
鍼が曲がることなく、相手の中に入ってゆきます。
力の透徹がかなったのでしょう。
繰り返し試してみたところ、やはり良い感じ。
また一つ、基本の中国系の身体の使い方からくる現代の鍼灸に繋がっている要素を見つけた感じです。