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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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セルフ施術の経験から

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 今年の一月の休暇中、私は非常に体調がよろしかった。

 一年間の通学生活で忙殺されて見失っていた、天地との協調を取り戻せたことが理由であると感じられています。

 やはり私は気功家らしく、日が沈んだら眠って日が昇ったら起きるという生活が良いようです。

 また、小さいことに囚われすぎて生命の本来的な活動を見落とすという文明人的過ちも犯していたと言えます。

 それを取り戻して、あぁこれはいかんかったなあ、元通りに暮らそう、と思ったのですが、その後、三月になるころにはまた違和感を覚えるようになって今氏が。

 どうにも呼吸が浅い気がして、これまでのような生きているだけで心地よさが湧き続けているという感じではなくなってしまっています。

 以前は自覚さえしそこねていたのですが、今回は一度取り戻した後だったためかきちんと自覚が出来ました。

 自覚までは出来たのですが、それ以上のことが掴めないまま過ごしていました。

 そんななかのある暖かい時、Tシャツ一枚で居る時に鏡を見たら、偉く自分の体格が良くなっているように見えました。

 肩周りが総合格闘家やレスリングの選手のように発達しているように感じます。

 これは、若い頃にやっていたことで残っていたマッスル・メモリーが作用して筋トレの結果を出したのかなと思っていたのですが、一つ気になる部分がありました。

 左の肩が上がっていたのです。

 これはおかしい。

 良くないし恥ずかしい。

 中国武術家として常に肩は落ちているというのがもう十年以上続いていた標準状態だったのですが、それが上がっているというのは気持ちの悪いことです。

 おかしいな、と思って数日後、寝床で目を覚ました時に肩周りが痛いくらいに凝ってることに気付きました。

 毎日少しづつのことが蓄積していたので、自覚が出来なくなっていたのですね。

 そこで最近研究をしている気功点穴と呼んでる施術を試してみました。

 いままでこれで硬結、いわゆるコリをほぐすことは出来ていたのですが、今回はいくつか気功の先生方に習ったことを複合的に試みてみました。

 いままではただ指で触れるだけで気を通していたのですが、今回はある内功を足してみました。

 これはホグワーツの先生が、施術には波動が影響するという話をしていたことにもヒントを受けました。

 また、トム・ブラウンJR先生の著書もきっかけになったかもしれません。

 そしてやってみれば、これはもうずっと前に、タイで教わったことや老師に教わったことに含まれていました。

 とはいえ、別に指を動かしたりなんだりはしません。あくまで内側での遣い方のお話です。

 そのやり方で肩と首にアプローチをすると、頭の中で詰まっていたような感覚がスッキリと晴れて通りがよくなりました。

 また、腰の辺りにも響きを感じます。

 そうして広範囲的にほぐれていった末に背中の神道穴のつまりが気になり始めました。

 表象に強く出ている症状をほぐすとその原因となっている深い部分の不調が感じられてくるものです。

 そうして今度はそちらに対象を移して施術してゆくことを、「追撃」と呼ぶと習いました。

 背中の神道穴は後ろ三関と呼ばれるところの一つで、気の流れが詰まりやすいところです。

 そちらのアプローチをしているうちに、お腹も緩んできはじめました。

 どうやらこれらの場所の膜が繋がって肩首の凝りとして現れていたようなのですが、確かにお腹や背中など胸郭が固まっていては呼吸が浅くなるのも道理です。

 こうしてまた、気功的な、気がすっきりと通って快が湧いてくる状態に戻ることが出来ました。

 よかったよかった。

 そして、この新しい点穴気功もまた良かった良かった。

 新しいところに進むことが出来ました。

 最近ではちょっと風に当たってコリが出来ると「お、例のを試せる」と喜ぶような変態になりつつあります。

 これだけ効果のあるやり方を見つけられたのだから、それはまぁ今後たぶん、色々な人の役に立てる可能性があります。

 この手法の実験を繰り返して、よくよく研鑽してゆきたいと思います。


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