腿法の片足立ち練功を常習化して続けています。
本日の練習では老師から修正もいただけまして、非常にありがたい限りです。
これ、以前にも書いた通り、癖化していて私はズボンを履くときも靴下を脱ぐときも、下手すれば誰も観てないエレベーターの中ででもやっているのですが、つい少し前にも玄関先でやっていて、老師の直してくださったところを確認していた時にふと気が付きました。
これ、站椿って言うんじゃないか。
そう。
老師が治してくださったのは足ではなくて手の据え方だったのですが、これによって全体の気の通りに変化が出たような気がしました。
元々、癖化しているくらいだからある程度はそうだったのですが、やっていて気持ちが良い。
身体が通って、ずっとやっていたい感じがするのですね。
ある種のヨガの片足立ちポーズのようです。
というか、それが中国武術でいう站椿ですね。
心が静かに、穏やかに心地よくなります。
して。
元々、私はあまり站椿などに真面目な生徒ではありませんでした。
心意拳の時は足の鍛錬が必要だということで必須でしたし、蔡李佛でもやはり馬の鍛錬として行ってきました。
蔡李佛では四正平馬と言って四つの平の中に「心を平らにする」ということが含まれていて、立禅、站椿の要素が求められているのですが、どうも私は拳法の折には動きの練習、動功の中に禅的リラックスを求めることが多かったです。
動きを伴わない静功での立禅は、気功の部として行っていました。
しかし、この片足立ちは明らかに武術であり、かつ止まった状態で心地よい。
中国武術の瞑想性がしっかりと伝わってくる物でした。
五祖拳の站椿などがそうなのですが、どうしても武術として站椿をすると勁の流れを意識してしまって、武気功の色合いが強くなってしまいます。
しかしこれは、非常に静かに行えます。
武術の中の静功でもとても気持ちが良い。
思えば老師も発勁の練功の時なども、穏やかで気持ちよさそうなお顔をされています。
私が求めている物も、その静けさ、心地のよさです。
やはり中国武術は気持ちが良いと言うことが大切だなと改めて感じました。