先日、教室で神指圧師氏がやおらアキレス腱固めについての話をしていました。
その後、何がどうなったか流れで、四人くらいで互いにアキレス腱固めを掛け合うことになりました。
面白いのは、いまどきの若者はこれを知らないのですね。
おそらく、90年代育ちはプロレスでこの技を観ているのですが、いまの子たちはプロレスを観てない。
そういう意味では私も90年代プロレスは観ていないので、プロレス式のアキレス腱固めを知りません。
そこで、私がみんなにデモンストレーションしたのは、昔旧ソ連がペレストロイカで崩壊した時に日本にやってきた軍人さんたちに習った物となりました。
そのことを言うと若者から「軍隊って銃じゃないの?」という意見が出ましたが、確かにこれ、軍事活動において活用するには極めて勝手が悪い技のように思います。
相手は大声を出せるし武器も出せるしで、即時制敵の精神に叶っていません。
が、結局鉄のカーテンを開けてみれば旧ソ連の軍事力とは極めて乏しい物だったというように、こういうお金のかからない訓練をしていた結果と言うことなのかもしれません。
一方、同様で柔術でもこの技を習ったことがあります。
柔術は江戸時代の逮捕術なので、生命に危険を与えず相手を取り押さえるという意味ではこのような技も有効でしょう。
基本的な姿勢としては、柔術ヴァージョンでは立って行います。柔術の好きな立ち関節です。
相手の片足を踏みつけて行うと、立ったまま制圧が可能です。
グレイシー柔術では足関節技は実践的ではないとしてあまり好まれず、また柔術から発展した柔道でも足関節技が消されているのは、やはり立ち姿勢でないと制圧業として使い勝手が悪いから、ということだったのではないかと思われます。
柔道では関節技は寝技に限定されているので、取り入れずらかったということが想像されます。