先日あった面白いこと。
偶然、親指の付け根のふくらみにある魚際というツボに触れたら、そこに声が出るほど痛いポイントを発見しました。
そこを刺激すると、肩甲骨の周りにすごく響きます。
面白かったので毎朝私の健康観察にやってくる神指圧師氏に言ってみたところ、さっそく例の神施術をしてくれました。
するとみるみる背中が緩んでゆきます。
元々魚際は肺経という経脈の要穴で、そこらに気の流れが繋がっているとされているのですが、まさに肺を包む胸郭周りがほぐれてゆきます。
その中で彼が「これ、まだ深くがあるね」と魚際の奥を探っていると、今度は緩みが下に伸びて行って、腹腔の下あたりが緩みだしました。
私が普段気功の呼吸に使っている腹式の関連個所辺りまで繋がっていたか、と思っていたら今度は睾挙筋が緩み始めました。
これ、気の三宝のうちの一つ、精を宿す命門だと言われている場所です。
すなわち、臍下の下丹田の要点です。
同じく三宝の内の「気」を司る中丹田があるのは胸なので、これは二つの丹田に伝わっていったと言えます。
面白い。
と思っていたら、今度は胸郭から緩みが上に昇りました。
私が「あ、今度は上来た!」と言うのとほぼ同時に彼も「いま上来たね」と言いました。
この間、彼はただ親指の付け根の魚際を抑えているだけです。
それだけで、体内の気の流れを読んでいるのですね。
こうして頭に繋がったことで、上丹田にも施術が伝わりました。
三丹田すべてにいきわたったことになります。
面白い。
遣い手が居る処で過ごしていると、こういうことが体験できる。