先日の稽古では、五祖拳の拳の打ち方を明確に教わることが出来ました。
一番最初の頃に教わっていた、歩形の組み方を変える方法をはっきりと教えていただきました。
かつ、その時に肩と胯の一致を重視するように教わりました。
これは……外三合ではないですか。
通背劈掛だけでなく、五祖拳でも外三合が出てまいりました。
短橋短馬の印象の強い福建系南派の印象からすると少し意外な感があります。
しかし、体幹の遣いは共通しているということなのでしょう。
そこに、呼吸の呑吐が入ります。
下丹田と中丹田の間の圧の上下です。
これはいかにも福建白鶴拳系らしい。
この時に、下肢の胯と一致するはずの肩から先の動きには、圧縮と解放が入ります。
これが私はあまり得意ではありません。
前腕や手の圧縮と解放はまだ好きなのですが、上肢帯の部分で行うと窮屈で呼吸が詰まる気がするのです。
しかし、実際はこれが胸部の開合になり、健康効果が高いそうなので、積極的にやってゆくべきでしょう。
少し前に教わった白鶴拳の発勁法とこの上半身の遣いは共通します。
こう考えるとやはり、白鶴拳系の動きだと言う感じがします。
考えてみれば、白鶴拳には羅漢拳から発生したというエピソードがあります。
五祖拳の五祖の一つも羅漢です。
そう考えれば、歩形の切り替えによるまっすぐな突きは、両者をつなぐポイントであるとも想像できます。
こういうところが感じられるのは、非常に面白いところです。
同じ上半身を持ちながらも、下半身の遣いが違う二つの門を繋いで一つにした武術を学ぶと、こういうところが体験できます。
どちらのやり方も覚えてゆきましょう。