さて、前回はいまの自分の身体状態に至った経緯とその道のコンセプトを書いてきました。
今回は詳細をお話してゆきます。
まず、ジムを辞めてフリーダム・ボディ・エクササイズに移行してからの最大の特徴として、体重が増えたと言う物があります。
私はジムではフリー・ウェイトを使ってエクササイズをしていたのですが、その頃の体重が80キロ頭くらい。
ウェイトの記録は上がるのですが、神経系の発達が著しくてあまり筋肉は成長しませんでした。
そのような体質も、恐らくはいまの道に向いていたのでしょう。
フリーダム・ボディ・エクササイズのコンセプトに則って機械を使わない運動法に変えてから、筋量が増えて90キロにまで達しました。
となると、ウェイト・リフターのような熊的体型になったのだろうと想像される方も多いでしょうが、いまの私はいったんハイティーンの頃にしていたレスリング選手のような体型を経て、いまはそれ以前にしていた水泳の選手のようなのっぺりした体型になっています。
見た目のラインはスマートなってきていると言えましょう。
これは私の運動経験に由来する物だと思われます。
恐らくなのですが、器具を使った分割的トレーニングは鍛えている部分だけを集中的に鍛えるのに対して、伝統的な練功法は身体能力そのものを高めるために、その人の過去の経験や遺伝子に則った「動ける身体」に向かってゆくためであろうかと思われます。
このことを顕著に感じるのは、鏡で自分の首を見るときです。
レスリング時代のように、暇さえあればブリッジをしていたというようなことはいまはなく、まったく首は鍛えていないのですが、首まわりが太く見えるのです。
おそらくはホルモンが筋肉の記憶によってそのように働いているのでしょう。
そのためか、いまの私の身体は全体に何か、自分が高校生の時の姿を思わせます。
二十代くらいの、完成した身体になる前のラインです。
これは恐らく、二十代のころほど完全なアスリート的な生活をしていないからでしょう。
なにしろまずは一切走っておりません。
ジムを辞めたとなるとジョギングや自転車のような有酸素運動をしていると思われそうなのですが、一切していません。
それらは時間も体力も消耗させすぎますので、私のような忙しい生活をしている人間にはあまり向かないように思います。
つづく