前回はジムには行かないし走りもしないということを書きました。
となると、ダンベルを使ったようなフリー・ウェイトを家ですると言うのがもっとも定番のいわゆる「宅トレ」なのですが、それもしていません。
ウェイトを使ったなら、それはジムに行くのと本質的には変わりません。いわゆるホーム・ジムです。
では何をしているのかと言うと、腕立て伏せや公園での懸垂などです。
と言うと、物凄い運動能力を見せてくれる元器械体操部の人々やストリート・ワークアウトの皆さん、また公園で大車輪をするような超人爺さんなどを彷彿する人も多いかもしれませんが、そういったことをする訳ではありません。
もっと普通の爺さんがするような、シックで実直なレベルでの運動をしています。
というのも伝統的な練功法を現代に復活させているため、鉄棒を使うというのはあくまで方便。元々は木の枝や家の壁などでやっていた物を、使い勝手の良い道具があるのだからということで使っているだけで、鉄棒ならではの何かの技を行うというようなことはしていません。
別に鉄棒が無くても、公園に滑り台や雲梯があればそれらで行います。
そういえば、雲梯と言うのは元々中国で城攻めに使う兵器で、ある意味で中国武術での伝統的な練功用具でもあるのですよね。
私が行っているのは、そういう古い中国武術で行われていた体のつくり方なので、そういった素朴なレベルでの用具の遣い方を専らとします。
となると、それでじゃあ体操選手のようにハードで体育会系な遣い方をするのだろうと思われるかもしれませんが、それも違います。
一日に10回程度のレップスでセットを組みます。セット数も2セット程度です。
例外的にあるきつめのエクササイズでは、20回で1セットとすることがありますし、1セット10回のエクササイズで5セットやることもありますが、まぁその程度です。
それを、一週間に数日程度。
決して毎日ではありません。
いまの私のトレーニングで言えば、例えばこんな感じです。
月曜日 アブローラー35回
火曜日 ディップス 20回 腕立て伏せ10回×5
金曜日 懸垂 10回と9回
こんな物です。
あとは気が向いた時に、ちょっとジャンプのエクササイズをしたりしています。
アブローラーは上級者向けの危険なエクササイズなので度外視していただいて良いです。
となると、普通に週に押す系統の日が一日と、引く系統の日が一日。これだけです。
回数やセット数を、これの倍ほどやれるという人は沢山いると思いますが、そこまでやってはダメです。
それを敢えてやらない。
この回数で適正な強度の腕立てや懸垂を行います。
壁立て伏せや壁懸垂から始めて、身体が出来てきたら種目の強度を増してゆくという段階を経る訳です。
今の私は腕立て伏せの最高峰がディップスと言う足を地面に付けない宙づりでの物ですが、いずれ逆立ち腕立て伏せになるかもしれません。そうすれば回数やセット数を増やす必要はなくなります。
この発想で行ってゆけば、関節の負担と時間の浪費を避けることが可能です。
つづく