気の生体電位仮説に関する展開を続けましょう。
この仮説の元となった授業のお話では、鍼を刺すと言うのは自分でやってもあまり効果がない。人が鍼を刺してお互いに交流するから効果が出るのだ、とのことでした。
これ、もし気が生体電位だとすれば話は分かりやすい。
我々はエレキバンを貼ったりマグネット制のネックレスを肩に掛けたりしてコリを直そうと試みますが、これはまさに磁力による通電です。
電気風呂なんてのものある。
また、鍼治療では文字通りパルスと言って、刺した鍼にバッテリーから通電をさせる治療法が一般的です。
これらと同様のことが、通常の鍼でも人と人の間で行っていても不思議はありません。
それと同じことは、鍼を刺さなくても気功療法で一定可能だと言えなくもない。
発功することで自分で電位を変化させて、それを他人にかざせば通電はおきることでしょう。
私の友人の中には、両手をこすり合わせてからこれを行う人もいます。
静電気をスターターにしているのでしょう。
針灸のもっとも古いルーツは、人類が本能的に行っていた、痛む場所に手を当てて鎮痛する行為「手当て」だと教わります。
同じことは看護師学校でもヒーリング・タッチとして習うと聴きました。
また、キリスト様も同様に触るだけで人を癒す奇跡の手を持っていたとも言います。
私がタイで教わってきた、木槌両方のトークセンも、本来は雷に打たれた木を使って作った木槌を使うのだと言います。
実際に雷に打たれた木材に電気が宿っているかはわかりませんが、伝説のルーツと考えると面白い。
つづく