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気の電位仮説展開 3

 前の記事で鍼治療ではパルスと言って電気を流すことが普通に行われているということを書きました。

 中医学の鍼理論では、鍼術は体内の気が足りなければ補して増やし、滞っていれば瀉して通すということを言います。

 その補瀉で全体の気の流れを整えると言うのが鍼治療です。

 そして、そのためのスイッチとして、ツボ、穴所がある。

 ツボは電気が滞ったり受け入れたりしやすい特異点だと考えると、そこに外から電気を通すと言うのは非常に腑に落ちる。ような気がする。

 パルスのみならず、鍼の頭に針金のような紐を付けてたなびかせておくということも良くお壊れます。

 これは体内のイオンを外気に通電させているのですね。

 時には鍼と鍼をこの紐で繋ぐこともあります。ツボ同士の通電です。

 古代の鍼術では鉱物で出来た石鍼が使われていたと言いますが、これもまた通電関係かもしれません。

 また、男女の気を性交で交換して養生に用いる房中術もまた、同様の通電だと言うこともできるでしょう。

 師父からは、気功の瞑想を行うのに最も適しているのは、川辺の森の中だと言います。

 これなども、イオンの状態が影響するからかもしれません。

 人間の身体は神経支配と言って神経によってコントロールされていて、この神経と言うのは通電器官です。

 この神経の親玉である脳は常に電気を流して全身の恒常性(ホメオスタシス)を管理しているのですが、脳の中の間脳と言われる部分には視床と視床下部という分泌器官あって、ここに電気信号が送られるとステロイドの記事の時に書いていたホルモンが分泌されます。

 このホルモン、生涯通して耳かき一杯分しか分泌されないとも言われるのですが、これと電気ですべての生命活動が行われます。

 ステロイドのように、身体を爆発的に巨大化させたり、あるいは安静にさせたりするのもホルモンの働きです。

 安静と言うことで言うなら、自律神経が交換、副交感で切り替わると、元気が出て活動的になったり、安らかになって消化や回復が進んだりします。

 と、言うように、この気の生体電位仮説と言うのは、結構面白い説だと言う気がするのです。

 心意拳でも、皮膚を電流となすという拳諺があり、通背拳にも雷のように打つという打法があります。


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