先日の同好会活動は、私が自爆内傷を負っていたために内側の活動以外を主体とした稽古になりました。
最後に、雰囲気だけ体験をと思って蔡李佛の套路を行いました。
もちろん、みんなそんなに動きが出来る訳ではありません。
基本の掛錘や掃錘をやったことがあるくらいで、それらもまだまだ形にはなっていません。
立ち方の練習もその日に始めたばかりという状態。
でも、こういう物があるんだよ、という体験のために行ったのですが、やり方はまず、私が招式をしてみせて、なにがしか動きの説明になるコールを短くする。
それを真似してやってみる。
という感じです。
その中で気づいたのですが、ほぼまったく拳法経験のない人たちに伝えるには、まぁ基本の掛と掃だけはそう言わなければならないのですが、あとは武術の中の動物の要素でどうにかなるのですね。
「右手から三連豹拳! 左! 右!」とか「ヤギの角!」「蛇から豹!」「虎の爪、左豹右豹!」「鶴の羽から大鵬天を翔ける さらに右を向いて鶴!」みたいに。
これは、よくまとまった伝達手段だと思いました。
元々、蔡李佛のことを蔡李佛家拳というのは大嘘で、父から子に伝えられたような家系の武術ではありません。
太平天国党が調練の時に使った合戦武術なので、ほぼ素人を集めて並べて集団訓練をするのに適した体系となっているはずです。
おそらく、簡便にまとまった構成はそのような状況下で発達したと思うことになった、良い経験の日となりました。