こちらの動画が、面白いことを語っています。
彼は元自衛官の懸垂専門の筋トレユーチュバーなのですが、少し前に懸垂だけでボディ・コンテストに出場するという目標立てていました。
が、私が気が付かない間にそのお話は見えなくなって、いつのまにかダイエットと懸垂のパーソナル・トレーナーになっていました。
その上で今回語っているのは、世の中の多くのコンテスト系筋トレユーチュバーたちに関する批評とも言えるような内容です。
間違いなく、いまの筋トレユーチューブ界隈では、コンテスト・ビルダーやコンテスト・フィジーカーが花形の存在です。
ファンが多く視聴者も多いので、必然彼らのトレーニング・メソッドの動画に注目が集まります。
しかし、これまでも書いてきた通り、彼らの多くはステロイド常用者です。
また、動画で発信しているトレーニング法に関しても正直なところ嘘が多い。
誰も、彼らが動画で発表している通りのことをしても、彼らと同じ身体にはなれません。
メーカーとのタイアップしたトレーニング器具を宣伝していた人気ユーチュバーが、「そんなもん使ってる訳ねぇだろ。子供か!」と嘲笑している隠し撮り音声が流出したこともありました。
このように、ほとんどすべての人気筋トレユーチュバーの動画は嘘です。
しかし、純粋なトレーニーの中にはこれを信じてしまう人たちも多い。
あるトレーナーは、まだ若い青年が有名ボディビルダーに憧れて彼のグッズを揃えていた物の、全部ステロイドだと言う真実を知って絶望したというエピソードを語っていました。
そういう世界なんですね。
ここに、ユーチューブ業界、そしてそういった物を消費する現代社会の有り様がよく現れているように思います。
最近私が目にしたのは、ステロイドでボディ・コンテストに出る男性と、整形手術のレポートをする女性ユーチューバーの動画でした。
本当に、上っ面だけで中身のない世の中になってきています。
リンクした動画のなかでは、筋トレは最終的には外見ではなくてそこに至った過程で得られる内面的なものが大切なんだということを語っていますが、これこそまさに私がずっと言い続けていることです。
しかし、これは世の中の何をしても経験して獲得できるものだと思われがちではそうではありません。
実際に、ボディ・コンテストの入賞やインフルエンサーとしての成功ではそれが得られないようだということはもうわかっていますね。
本当の、中身のある道を歩まないと、人間の中身を獲得するのは難しい。