私が滞在しているのは、ケソン・サークルという公園の近くです。
このケソンという名前は、アメリカからの独立戦線での英雄にちなんでいるそうです。
中央にケソンさんを祀る大きな塔があるのですが、そこにはいくつものレリーフが彫られていました。
その一つに、刀を持って革命軍を率いるケソンさんの姿もありました。
この公園は、フィリピン武術の練習が行われている場所だそうで、それを当て込んで散歩に来たのですが、練習のしやすそうな場所を求めて歩き回っていると、ありました。頭にバンダナを巻いたおじいちゃんが、小さい女の子とバストンを打ち合わせています!
現地のエスクリマ、感動いたしました。
その後、もう一人のまだ若い男性との練習に入ったのですが、私が日本で経験していたのとまったく同じタイプの、ディスアームを重視したスタイルです。つまり、セブで生まれたバハドというデスマッチを主軸として発展したタイプの物のようです。
当たり前ですが、見覚えのある動きばかり……。いやぁ、感慨深い。
その後、お話を伺ったところ、たまたま今日は二人で練習をしていただけで、普段練習しているグループは土曜か日曜日にしかいないのだそうです。
平日に練習できるアルニス(マニラの人はそう発音していました)のオフィスもあるけど、場所は分からないと言っていました。
また、一番大きなグループの先生はほかの都市からやってくるとのことで、この近くにジムは構えていないそうです。
あ、それ、もしかして本で読んでたエスクリマ・ラバニエゴのことじゃないだろうか。
週末が楽しみになってきました。
ただ、それまでに出来れば平日の練習場所も見つけたいところです。
また、フィリピン武術に強い影響を与えた五祖拳や、その中間のクンタオ、我らが蔡李佛などのジムなどもないか、引き続き調査をしてゆきます。