https://www.youtube.com/watch?v=JqCE-x1uZu4
これが現地でいま教わっているラプンティ・アルニス・デ・アバニコです。
足の使い方がもろに中国武術です。
格闘技的な立ち方の多いエスクリマの中では、非常に珍しいように感じます。
またサヤウを重視していることや、サヤウの中に蹴りが入っているところなどもそうです。
どうもこちらの華僑博物館の歴史によると、すでに10世紀くらいには中華街が存在していたそうです。
スペイン統治時代にはだいぶ弾圧もあったそうで、中華街内で自警団が組まれ、護身術の訓練なども行われていたそうです。
おそらくは、そのあたりの影響もあるのではないでしょうか。
バストン(アルニシャー)の動きとしてはクルクル回すスピンが多いのですが、これはおそらく刃物の時代が終わってバストンによるバハド(決闘)が行われるようになってからの動きでしょうね。
相手とつかみ合いをするような短い距離で威力を出すために用いられる物だと思われます。
回さないスイングは「ロング・レンジ」と呼んでいて、スピンとは区別をしていました。