こないだのアルニス・サンデーは久しぶりに雨が降らず、どうにか練習が出来ました。
遠方からお客様も来てくださり、楽しく初歩からのアルニスを行ったのですが、結果として自由に動くタピタピまで順調に行けました。
タピタピさえできれば、打つ、守る、絡める(ソンケート)、ジョイントロック、投げなどの自由練習が出来るので、後は延々これさえやっていれば実力は上がるというような練習です。
古いエスクリマではこればかりしていたという話を聞いたことがあります。
もちろん、そうやって師匠から撃たれて投げられて覚えてゆくのは間違いない英才教育になるのでしょうが、それだけだとそこで使う技を覚えるのが毎度痛いしやられる角度によっては見えない物も多いので他の練習法が充実していったのでしょう。
その練習方法の部分が、19世紀以降の剣士の時代からバハドの時代で変化をしていったようです。
現代では練習法の面白さがエスクリマ諸流の人気につながっているようですが、脳が混乱してパニくるのもその面白さなのでしょう。
私は、人生でもっともロマンチックだった思い出をスローで脳内で再生させて、目先の動きにエゴを向けないのが動きに惑わされずにルーティンを遂行するコツだと説明するのですが、今回来てくれた方はおいしい中華料理の豚肉のことを考えていました。食通ですね。
そして結果はきちんと出ていましたよ。