本日は年末年始の投げ銭企画にて無事一年の練習が終わりました。
留学生の方が参加してくださり、功夫の部では無事に套路の理解が進捗しています。
さすがに本物の中国武術をしっかりと学んでいる方だけあって、理解が出来ればとても上手にやってくれます。観ていて実に頼もしい。
気の通りや体内の澄む感覚と言うある程度分かってる者同士でないと通じにくい言葉の使い方で説明が出来るので、非常にやりやすいです。
アルニスの部でもこの感覚はとても役に立って、タピタピを始めた直後はがちがちだったのが、やっているうちに放鬆や借力という中国武術の内功面の感覚を活用した自由攻防が滑らかに行くようになりました。
面白い物で、功のある者同士だとお互いの間での力のやり取りやそれが滞った場所や時間が如実に感じられます。
いわば二人の間の宇宙の運航が常に感じられているような状態です。
これは非常に素晴らしい行であると思います。
こういう時間を通してお互いの気を澄まし合うことで、それぞれの内面の功がさらに良くなってゆくことが分かります。
エゴを薄めて外のことを感じる力を取り入れる感覚を磨いてゆくこと。
これは私の武術においてとても重要なことです。
そのようにして様々な力の円転する宇宙の中で、自由にたゆたうことは非常なリラクゼーションをもたらしてくれます。
練習を終わらせて心身を澄ました状態でいたら、鳩が近くにやってきて触らせてくれました。
差し出した私の手を、くちばしでツンツンつついてきましたよ。
エゴを薄めて内側に自然の働きを取り込んでいると人間も自然の一部としての調和を取り戻すことが出来るように思います。
上空をトンビが舞ったら逃げまくっていた鳩が、私を害のない世界の一部として認めてくれたようで、嬉しく思いました。
我々の武術は禅や瞑想だとずっと言ってきましたが、こういうことが私たちの武術のやりたいことなのです。