4月の関内WSは、前半で各自の課題をそれぞれやった後、後半は兵器を使った練習をしました。
いつもなにがしかの対打や散手のようなことをするのですが、今回は得物を使った物を。
アルニスで行われるブロック&カウンタルという練習を応用した物です。
片方が師匠(リーダー)、片方が弟子(フォロワー)と役を割り振って、師匠側が出す嫌がらせ攻撃に対応することで試練を乗り越えて地力をつけてゆくという効果的な訓練なのですが、これ私に言わせれば試練に適応、と言ったところです。
いやな角度からくる攻撃や同時多発的な攻撃、また捕まえたりして動きを妨害してくる行為に対して、慌てず騒がずただ適切に対応して手際よくさばいてゆくことが大切です。
これがやはり、いつもリラックスして物事に対処するということの訓練です。
目先の成功や勝手に自分が作った勝ち負けに囚われるとこれが引っかかって上手く行きません。
そういう心の凝りを取らないと。
そして慣れてきたら兵器を使いやすい物から癖の違う長い物や短い物に換えます。
そうするとまた、別角度から感じられる物が色々出てきます。
自分で自分に引っかかったりするというありのままの現状があらわになることも。
そういったことを自覚して、よりあっさりさっぱりとただその時のもっとも良い対応が出来るようにしてゆくと、身体も心も力まなくなってきます。
執着を手放して、ぼんやりしながら練習してゆく。あるいは、ぼんやりしたまま何かをする練習をしていきます。