結局、整形外科でも深部静脈瘤の可能性を伝えられて「苦しくなったらすぐ救急車呼んで」と言われたので、血管の専門医に行きました。
静脈瘤だったら即日手術が出来るというのが売りのところです。
待合室には先生のテレビ出演の告知が張り出されていました。
そういう先生のためか、機械で足を検査している中「あ、これ、血塊出たら死ぬからね」とフランクに言われました。
やはり専門家が機械で測ってみるに、深部静脈瘤であったようです。
しかし、ただそれだけにしてはあまりに腫れているということで、血液検査をしました。
どうやら何らかの原因で腫れる可能性は百くらいあるそうです。
それを見たうえでの手術ということなのでしょう。
つぎの来院予約が一週間後。それまでに血塊が出なければ無事生き延びて手術ということになると思われます。
さて、この静脈瘤に関して我々少林派には縁深いものがあります。
開祖である達磨大師は、禅のしすぎで手足が萎えてしまった、という話は有名ですね。
とはいえ、あれは日本でだけ言われているそうで、中国での達磨大師の絵姿にはちゃんと手足が生えています。
私が修行している時に教わったお話では、達磨大師が少林寺を開いて禅を指導しはじめたころ、やはり手足が萎えたり健康を障害した修行者が沢山出たのだと言います。
そこでインドから持ってきたヨガや武術を教え始めたのが、少林気功と少林拳の始まりだというのです。
ちなみに言うと、その最初の一つが心意把と呼ばれていて、健康のために重要だとされています。
なのに末席を継ぐ私は21世紀になってこの有様! 少し恥ずかしいことかもしれませんが、これは癌や腫瘍と同じで遺伝子と関係が深い部分なのでしょうがないかもしれません。
静脈瘤と言えば、大昔にお世話になっていた先生が太ももにものすごいのを走らせていました。
仏教の修行を積んでいたおりに、やはり禅でなってしまったとのことでした。
禅家の修行には、どうもこの部分が付いて回りがちであるようです。