今回のことで思い出しが事があります。
数年前に、盲腸で仕事中に倒れたことがあったのですが、その時も盲腸なんてわかりやすい劇症が出ているにも関わらず、触診で診断が出来ずに救急車で三つも病院をたらいまわしにされました。
どうやら腹腔の圧がおかしかいらしくて、お医者さんが触るたびに「うーん。よくわかんねえな」となっていたのです。
骨格が変わる換骨や、腹膜や筋膜などが発達する膜騰起に加えて、それらの膜が自在に動いたりするので、触診の邪魔になっていたようなのです。
今回の膝のもそれがあんじゃないかな……。
このように、中国武術家の身体は功で改造されているんで良く分からないことが多いのでしょう。
鉄砂掌で全部の指が一体化した高手が脈がおかしいって言ってお医者に行っても「あ、この手、むくんでるじゃないですか!」「いえ、それはもともとそうなんです」「……こんな生き物前例ねぇよ……」となることでしょう。
これはちょっと、エビデンスのフィードバックを根本としている医学だと難しいところかもしれない。