本日もルーシーダットンのトレーニング無事終了。
なにせ身体ががたがたの上に昨年は膝を壊して静脈血栓出来て死にかけてるもんで床に座り続けるだけでもえてして居心地が悪いのにさらには複雑なポーズをとってそっから動くんだから難しい。
この、ポーズを維持せずに動き続けるってのはどうも特色らしくて、ヨガをやっている人はちょっと戸惑うみたいです。
一般的に普及しているハタ・ヨガではポーズを作って維持する物らしいので、その着地点を持たずに常に動き続けるルーシーダットンは、踊りみたいで覚えるのが難しいと言っているのを聞きました。
なるほど。そういう見方もあるのですね。
私は気功畑の者なので、動き続けるのはむしろいつも通りだったのでそこにはまったく気づきませんでした。
ここで、仏教系ヨガの流れの特徴が一つ見られたように思います。
面白い物で、やればやるほど体のこれまでの統一が崩されていって、ルーシーダットンがやりやすい仕様に変わってゆきます。
すこーしづつですがよくなってきていると思います。
なんならちょっと追い込める。
そう、追い込みの概念があったのです。
特に立位の姿勢に顕著なのですが、これ、実は片足スクワットであることに気づきました。
それをクォーターにするか、ハーフまで行くかは追い込み次第。
それも、両手を奇怪な状態に絡めて上半身もねじったりのけぞったりしながらで逃がせない状況で。
これは、ひたすらハーフより深くするという骨に負担が掛かるやり方を無理して行うのではなく、別の手段で制限することで安全な範囲で利かせてゆくという物であるらしきことが見えてきました。
これ……やっぱりプリズナー・トレーニングの元祖ですね。
面白いところが繋がりました。少林拳の練功にとて合致した物になりそうです。
私は普段から馬(足、立ち姿勢などのこと。南派武術用語)を作るときは膝を傷めるだけなので無理をせず少しづつ期間をかけてやってゆくようにと言っているのですが、これまさにそう。
普通に平馬(足を広げて立つ姿勢)で立つという站椿功ですら、多くの場合効かすには強すぎる。
ゆっくり時間をかけて少しづつやると言っても、どうしても毎日多めにやって早く結果を出したくなってしまう。
そして膝関節に負担が掛かります。
ルーシーダットンの自重トレなら、傷める可能性が低く効果が出しやすいかもしれません。
プリズナー・トレーニングの著者、ポール・ウェイドは、キャリステクニクス(自重トレーニング)のことを、古代よりひそかに伝えられてきた鍛錬法だと言っていますが、これこそまさに仏教の僧の間に伝えられてきた秘伝のトレーニング法です。
こうやって一つまた一つと研究対象の点がつながってゆく。
面白い。