こちらでも、昨年からしている精の運用の気功法を続けています。
この法をまとめてくれた謝明徳老師の気内蔵療法(チネイザン)を学びながらこれを行っているので、まさに内功漬けの日々という感じです。
気内蔵を教えてくれる先生も、どうも私が生殖系の臓器が弱いらしいことを気遣ってくれているようです。
しかしその一方で、こちらでの精の運用をしている時に、中で重さを感じるようになってきました。
この練功の本では、精の気は重いので運用すると体内で重さを感じるとあります。
そんなことがあるかねえ? と思いながらもやっていたのですが、確かに睾丸から丹田に精を運ぶように気功をするときに中で重い物が動く感覚があります。
より正確に言おうとするならば、勁を用いて意を働かせた時に、その意にドロリとした重い手ごたえがある。
これが謝老師の言っていた、精は重い粘液状であるということなのではないでしょうかと憶測できる感じはあります。
私見で言うならこれは、本当に体内を粘液が動いているのではなくて、意識を巡らした時の手ごたえが発生してきたというだけなのではないでしょうか。
この手ごたえを脳にまで導くことが、すなわち環精補脳法というこの気功の成功なのではないかなあ。
気功では「詰まってる」「通っている」という感覚を大事にします。
この場合は「通っている」の独特の形として重い物が通る感覚が生まれる、ということなのではないかと解釈しています。
おそらく、実際に精液が脊髄をさかのぼって脳みそに行くと言うことではない。
あたかもそのような感覚がある、という方便でしょう。
この練功を行う時は三十日間、精を体内に閉じ込めておくと成果に至るのが早いと言われています。
重い感覚があるということは、意の感覚が強いということ。
そしてその感触があるというのは、すなわち体内を通る中脈と言う経脈の感覚が強くなっているということでしょう。
睾丸から命門、身体の真ん中を通って脳天にまでの感覚が重く強く通るというのは、まさに一段階功がレベルアップしそうな気がします。