残る期間、無事練習をやり遂げれば、タイ王室からルーシーダットンの指導許可証がもらえます。
そうなると、いままでやっていたアルニスと功夫、気功の指導に加えてトークセン(仏教僧の療法)とルーシーダットン(仏教ヨガ)が追加できるようになります。
気功までは功夫を含む体系なので問題はないのですが、トークセンやルーシーダットンをするようになると、もはやマーシャル・アーツというくくりからは明確に出ることになりそうです。
私の中では、そもそもの禅の思想の通り、カンフーも仏教系瞑想の一部なので本来は形式にこだわる必要はないのですが、武術という方向からのアプローチで思想を伝えるというのが自分の立ち位置なのだと思ってやってきました。
先日、こちらであった若い同級生から「もっと大きなところで思想を広めてみませんか?」と聞かれました。
カンフーという物が私が人に何かを伝える立脚点であり、それを離れては地に足がつかない上辺の言葉だけになりかねない、とは思うのですが、同時にマーシャル・アーツに興味を持っていない人にも伝わればいいとも思います。
また、武術と同時に療法やヨガも仏教に伝えられて来た行であり、それによっても大切なことは伝えられる。
さらに推し進めて考えてみれば、人に思想を伝えられなくても、伝統的に備わってきたものをただ行うということは私の選んだ生き方としてはきっと正しいはずです。
そういった次第で、学んできて指導資格を得た武術以外の物も教伝するために、活動の幅を広げて行きたく思います。
伝統文化を伝える機関として、エイシャ身体文化アカデミーと銘打ってリニューアルしたいと思います。
より多くの、身体文化に関心のある人に届けばと思っています。