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秋風・2

 前回に書いた精気の上昇が強くなったのには心当たりがあります。

 一つは房中術の修行。もう一つは、施術の練習です。

 師父から命じられて、百人に気功の施術を行うように行を課されているのですが、これが今現在、99人にまで至っています。

 偏頭痛が治った人、脊椎狭窄が楽になった人、関節の可動域が増した人、鬱が楽になった人や精神的なトラウマを乗り越えられた人など、多くの人が喜んでくれています。

 宗教的な暗示だと誤解されてしまうと困るので少し詳細を書くと、気功を持って相手の気の流れを読み、それが滞っているところやその原因などを感触と学問の知識から割り出して、当事者のツボやセンを物理的に刺激して施術をし、またご自身でも行える気功をお伝えするというやり方です。

 これらの被験者の多くは女性です。

 いかに沢山の現代女性が、華やかな見た目の中で生きることに苦しんでいるのかをよくよく思い知らされました。

 この課題を繰り返しているうちに、私はどんどん自分の精気が大きくなって行っているのを感じていました。

 一般に、施術者の人は具合の悪い人と接すると「もらう」などと言ってそれが移ると言います。

 しかし、それとは逆に私が大きくなれたのは、手わざで対処するのではなく、気を共振させているからではないかと思います。

 私と被験者の方の気が繋がり、一つとなって良い流れに向かうと言う経験を繰り返すことで、交合仏の行で行われているような男女の陰陽の気の交歓が行われていたものだと思うのです。

 中には、施術中に泣き出してしまう人が居たり、ものすごい勢いでデートに誘ってくださる方がいらっしゃったり、またこのあいだはモデルさんのような美人から「結婚してるの?」「彼女いますか?」とすごく情熱的な視線をいただけました。

 なんでも、身体の内側に相性がいい力が入ってくると、そのような気持ちになってしまうのだそうです。

 ありがたいことです。

 これは、私の精気と被験者の方の精気が呼応しているのでしょう。

 泣いてしまった方の一人が後で言うには、空や地面や私たちがぴったりと一つになっている感覚があって感動してしまった、ということでした。

 これは、私が普段から気功の行と気功的な生活でいつも感じていることです。

 共感力の強い方の中には、私が感じている物が伝わったということなのかもしれません。

 そこまでの劇的なことがなくても、気功で共振をすることで、自分の内側の古い感覚が一新されて、新鮮な意識を持つことは普通にあることだと思っています。

 この繰り返しで、私自身の精気の運用は強くなり、また施術での影響がより強くなっているのではないかと思われるところです。

 このことを昨夜、師父にお話しました。

 

                                                                       つづく


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