気功の進捗で、精気を頭頂から上に出しているということを書いたのは一週間前ですね。
また一つ、変化がありました。
この連休でモニターさんたちに気内臓の練習をさせてもらって過ごしていたのですが、二日目の午後に突然私の下腹部が回り始めました。
この、回るというのは感覚的な物ではありません。
勁という武術で用いる力が廻っているのです。
物理的な力なので触れることが出来ます。思い込みではありません。
まやかしの催眠術師は武術と称して物理的に触れない力を語ります。そこが本物と偽物の違いです。
うちでは平素から当たり前にこの物理的な勁で飛ばしたり飛ばされたりそれを曲げたりしているのですが、勝手に下腹部で回りだすというのは初めての経験でした。
普段は、気をおへその周りで回すように意識するという練功を行ってはいるのですが、そこよりも下の生殖器との間の平たい部分の内側です。
気のせいではないかを確かめるべく触っているうちに、少し押したら中でゆっくり回っていた力が下にある睾丸に行きました。
下腹部の回転と共に、睾丸と会陰が呼吸をするようにゆっくり開閉をするような感じが始まりました。
これは平素からの練功では伸縮をさせている部分なのですが、これも勝手に始まったのは初めてでしたし、ものすごくその動きが大きい。
そして、風が通っているような感じが強くあります。
私たちの系統では、気のことを風と言い、気の流れが良くなることを風が通る、と言ったりします。
これは、平素から房中術で練功していた下腹部と生殖器官、および下腹部の中極(性センターと呼ばれる穴所)の風通しが良くなったのではないかと思われます。
我々の門では、このような強い気の流れを得るには腱や膜の強化が必要であるとされています。
そのために武術を行うのです。
そうして武術で勁という力の運用を獲得するのですが、大師はこの力は筋膜の中を通るとも言っています。
この勁が、気功によって体の働きを善くします。
なので、武術を行う目的そのものが気功に帰結するとも言えます。
つづく