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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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学びとデモと 2

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 アメリカでのミネアポリスでの事件を発端にしたデモについての記事の続きです。

 プロテストの人達が真面目な訴えをしようとしているのに対して、ルーターやアナーキストが破壊行為をするために、誤解が広まっているというお話です。

 トランプ大統領も、プロテスターの人達に治安維持部隊を使って攻撃をさせました。

 また、その状況を作り出そうと画策するアナーキストもいます。

 真面目なプロテスターの前に治安維持部隊が対峙して均衡を保っているところに、アナーキストが潜り込んできて破壊活動を始めるのです。

 そうすると、群れの中で選別は出来ないので治安部隊は攻撃を開始します。

 かくして現場は乱闘となります。

 その混乱と破壊はアナーキストの目論見通りです。

 既成事実としての秩序の破壊と政権による民衆への暴力が顕現しましたので。

 このため、治安維持部隊の方からプロテスターへの謝意が示されるようになりました。

 ある隊員は「平和的なプロテストに感謝する」とマイクで訴え、彼の部隊の隊員は膝をついて被害者への追悼を示しました。

 まるでラスト・サムライのクライマックスのような風景です。

 それに対して、プロテスターの人達は「ありがとう!」と声を上げ、彼らに駆け寄って手を取り、抱きしめました。

 両勢互いに「ありがとう!」と言いあう姿は、まさにこれからのニュー・ノーマルの時代の先行きを見せてくれたようでした。

 アナーキストが破壊活動に出ようとしたところを、プロテスターが静止し、逃走しようとしたところを捕捉したというニュースもありました。

 また、暴徒の中ではぐれてしまった警官を守るということもありました。

 ルーターが迫るスーパーの前に隊伍を組んで守っているプロテスターの姿を見ることも出来ました。

 これが、ここまでの奪うことが当たり前の社会と、その先に進もうとしている人たちとの分化の風景であるのだと思いました。

 

 今回の事件の発端となった犠牲者の弟が、略奪者や無政府主義者にメッセージを発しました。

「みんな、何をしてるんだ。

他人を攻撃するのは辞めろ。

他人を攻撃しているうちに、自分が何をしているのか分からなくなる。

自分を教育するんだ」

 まさに、私が繰り返し書いていることそのものであるように思いました。

 学んでください。

 自分を教育してください。

 他人を攻撃して何かをした気になることは愚かしいことだと理解してください。

 目を開いてください。

 私がずっと、何年にもわたって書き続け、訴えつづけ、実際に活動してきたことです。

 どうかこれを読んでくれている人が一人でも多く、何かを感じようとしてくれますよう。


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