そういえば、私は合わせて三種類の翻子拳類を経験していたのでした。
翻子拳、古くは八閃翻と呼ばれる歴史のある武術です。
いや、誤解をしないでほしいのですけど、本格的にやってたわけではありません。
なぜか本道の門派と合わせて経験したことがあるというだけのお話です。
ここに、ちょっと不思議な符号があることに気づきました。
私が習ったうちの、一つはすごくオーソドックスなこれぞ翻子拳、という感じの物でした。
最新のものは、現在進行形で教わっている岳家拳です。
この岳家拳、同じく岳飛開祖説を戴く心意拳類にそっくりでむしろいわゆる翻子拳には似ていないというとても興味深い物です。
ここまではこれまでとても楽しく喜んで書いてきたのですが、さらに面白いことを思い出しました。
もう一つ習った八閃翻は、やはり古いタイプの物で、現在ではもう失伝してしまったかもしれない物なのですが、その理由が、伝えていた先生が心意拳で有名だったためです。
生徒さんがみんな心意を習うのでこちらをやらなかった。
しかし、いま思えば、やはり心意で有名な先生がこういう古い八閃翻を伝えているというのは、何か意味や共通性があるのでしょうかねえ。