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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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一茂のタオ

 剣劇俳優をされていた頃からあと、あまり意識していなかったのですが、一茂さんは結構面白い方なんですね。 この間ラジオでトークをされて初めて知りました。 曰く、自分にも他人にも先にも何も期待していないらしく、ただ起きたことを喜んで生きているのだと言います。 朝起きれば起きられてありがたいと思い、そこからさて何を朝ごはんに食べようかと考えるのが嬉しいと言っていました。 これは、非常にタオですね。...

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自分の根拠

 世の中には「世界最高のコーチ」と呼ばれる人がいるようです。 コーチと言っても野球やバスケットなどのスポーツの物ではなくて、いわゆるコーチングと言われる、割に実態の見えにくい物のです。 まぁ、自己啓発の偉い先生ということですな。 世界最高と言われる物になると、クライアントにアメリカ大統領やネルソン・マンデラが名を連ねていたりするので、大変なことです。 マンデラさんに人生教えられるとかすげぇ。...

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紀効新書と単式武術

 嘉靖の大倭寇の折に、戚継光将軍が良さげな武術から良さげな技を抜き出して戚家軍の調練武術を制定したことに対して「なんだか乱暴なような気がする」と言うようなことを書きました。 完成された武術と言うのは一貫して端から端まで通って一本になるはずの物なのに、各派の蘊奥を極めても居ないのに断片ごとを抜き出すと言うのはえらく雑な行いに思えます。...

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双鞭について

 フィリピン武術のバストン・ドブレ(棒の両手持ち)は、おそらく中国の海賊武術にある双鞭から来たのであろう、ということを以前に書きました。 この双鞭についてちょっと掘ってみたいと思います。 双鞭、というのは両手に棒を持って戦う武術のことそのものなのですが、これはそもそも刀が兵器として実装される以前から盛んにおこなわれていた物のようです。...

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八翻手と心意拳類

 そういえば、私は合わせて三種類の翻子拳類を経験していたのでした。 翻子拳、古くは八閃翻と呼ばれる歴史のある武術です。 いや、誤解をしないでほしいのですけど、本格的にやってたわけではありません。 なぜか本道の門派と合わせて経験したことがあるというだけのお話です。 ここに、ちょっと不思議な符号があることに気づきました。...

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受け身の大事

 最近、中国の受け身をよく取ります。 これ、日本の柔道の物とは違って体をカーペットを広げる時のように伸ばさず、下になる脚やおなかの膜を引き付ける物となります。 どうやらこれは、投げられたら次に追い打ちが来るので体を伸ばして無防備にならないようにということのようです。 このお腹の縮め方を勁を使ってやると、私はどうも転がってしまう。 体重があることもあるのでしょう。...

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海堂さん

 作家の海堂尊氏がラジオに出ていたので知ったのですが、あの方はお医者なのですね。 彼のデビュー作が話題になっているときに読んだのですが、詰まらなくはないけど、新人なのにセンスがダサいな、という印象がありました。 その後も途中までシリーズを読んでいたのですが、次第にそのセンスが引っかかって特に選んで手に取りはしなくなっていましたが、それも納得です。...

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三権分立否定について

 香港の行政長官がした発言が、大変な威力で私を打っています。 こういえば、あぁあれかとお分かりになる方も多いかと思われます。「三権分立など西洋民主主義のことだ。中国では行政が司法と立法に優越する」という物です。 これはすごいことです。...

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感情ポルノ

 モーリー・ロバートソンさんが、放送倫理に関してSNS上で発表した発言が話題となっているようです。 彼の発言はもっともであり、大変納得ゆくものなのでした。 一連の発言の中に「ポルノ的演出」をもう求めるべきではないのではなかろうか、という内容の物がありました。 しかしですね、モーリーさん、大衆はポルノ以外の物は求めていないのではないでしょうか?...

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コナンの砂漠の都

 この夏、ふと思い立ってコナンの古書はないかと思って調べてみました。 もちろん、ハワード先生の小説です。 パルプ小説が好きな私としては当然これは外せない歴史的名作なのですが、元々が書かれたのが1930年代という戦前のこと、日本で翻訳版が出ていたのは私が生まれる前です。 厳密に言うと、コナン・シリーズは翻訳が二種類あり、一つは先行して出された早川版、これが上に書いた物です。...

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機を得る幸運

 少し前まで、私たち若手のカンフーマスターたちは、奇跡の世代だと思っていました。 それは、前の世代の日本人武術家が拓いてくれた信頼を糧に出来たことが一つにはあります。 正直、最初の世代の皆さんの中にはどうしても仮想敵であった日本人ということもあって、中国人の老師がたから中々本当のことを教えてもらえず、お客さん扱いだったりしてだいぶん「つかまされ」しまった方々も多かったと思います。...

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理性と感性

 このところ書いてきている色々なことの中に、ある種の私の思考の流れの軸のような物がいくつか見えてきているように思います。 それは、伝統中国武術の指導者らしく、陰陽関係によって並べられている、哲学と信仰の一対の物であるように感じます。 この二つが、相反する部分としての差異をもちながら 、ある種共通の枠の中に存在している物であるということは多くの人に共感いただけるのではないでしょうか。...

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倭寇時代のアップデート

 岳家拳で、将手という手形を教わりました。 これは、親指と人差し指だけでCを作る物です。 将手、老師は「ロシュ」とおっしゃって居て、私は中国語が分からないのですが、おそらくは将手という漢字ではないかと思われます。 実際に、将手翻子拳という門派もあります。 翻子拳と言えば有名なのが鷹爪翻子拳ですが、三本指の鷹爪だけでなく、二本指の将手翻子拳もあるのです。...

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私の仲間たち

 世界最長のロックダウンをしているフィリピンでは、段階をおいた規制の緩和によって、少しづつ街に人が出てきているようです。 現地から様子を送ってくれているユーチューバーの方の映像によると、往時の三割ほどまで人手が戻ってきているようです。 三割と言うことですが、元々フィリピンは人が多くてマニラは人混みの都市なのでだいぶ人が居るように見えます。...

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宇宙ヴァンパイアーについて

 コリン・ウィルソンの「宇宙ヴァンパイア―」を読みました。 大変に面白かった。 これ、あの映画の「スペース・バンパイア」の原作でしたので、村上春樹のプロデュースで翻訳されてると言うのにはちょっと驚きました。 しかし、原作がコリン・ウィルソンなのでまぁあの映画まんまの物ではないのだろうなと思いながら手に取りました。 ウィルソン御大、私が子供の頃には気鋭の思想家として話題に上っていました。...

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跪く馬

 中国武術では、基本動作の中に片膝を突いたような立ち方があります。 競技ではないので、片膝立ちで攻防をしなければいけない状況が想定されているのです。 私たちの蔡李佛拳では跪馬というものがそれに当たります。 平素の練習では膝は地面につけないのですが、派によってはぺたりとつけてしまいます。...

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Back to 80's

 アメリカではまた暴動が起きたり、警察による暴力が続いたり、さらには山火事も起きたりしていますね。 この中で、大統領選が非常に注目を集めています。 私も興味を持って観ているのですが、その中で色々と面白いお話を知ることが出来ました。 民主党のバイデンさん陣営については、もう初期から戦略が見えているところがありました。...

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昨日の話の続き

 カマラ・ハリスさんについて、余談をいたしましょう。 彼女の母親は南インド出身のタミル人だそうです。 そして、お父さんはジャマイカ人。 つまり、アジア人で黒人種でラテン系という、ものすごい複合的なルーツをお持ちです。 アメリカでは、黒人種よりラテン系が多い。 トランプさんが南米との入口になるメキシコ国境に壁を作るというのは、露骨に人口比率の操作に直結していたということです。...

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手指から見始める中国武術の退行思想

 キャリステニクスを続けていられる生徒さんの一人が、とうとう握力の感覚が変わってきたようです。 その感じについてその方は、霊長類の握力への覚醒なのではないか、とみられていたそうなのですが、中国武術的にはちょと違います。 ポール・ウェイド先生の著述では、人類の握力は訓練次第で霊長類の樹上生活時代の遺伝子が覚醒してどんどん増してゆくということなのですが、中国式の考えではさらに退行を求めます。...

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功夫によく効く体幹作り

 ここのところ面白いのが各種の懸垂とディップス。 これらをやると、体幹が鍛えられます。 腹筋をしてなくても腹筋によく効く物です。 分断された筋肉ではなく、一つながりのラインとして身体を鋳造してくれます。 金鐘罩の名の通り、鐘を鋳造します。 ただこれは、腎が疲労するから注意が必要です。 夏場から夏の終わりは、特に腎の疲労が出やすいころです。...

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