Quantcast
Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3388

自分に軸を持つということ

$
0
0

 最近「自分軸」と「他人軸」という言葉を耳にしました。

 ラジオに出ていた女性実業家のような人の口から出た物だったのですが、いかにも私が苦手な労働至上主義系キラキラ啓発主義女性の言葉っぽい感じがする言葉でしたが、これを話していた方の人となりがあってか違和感なく耳に入りました。

 これを話していた女性はフィットネスのインストラクターの方で、となるとやはり自分のイメージをラグジュアリーに打ち出して「みんなにあこがれるライフスタイルをすることが仕事」という感じを受けがちなのですが、そちらから入った物の挫折、自分でもその時代を「確かにそういう部分もあるけどそれは全部じゃない。よくわからないサプリとか健康食品を紹介したりするようなことをしていたけどいまは違う」と言うことを語ってらしてました。

 確かに、彼女を知らない人が彼女のオンライン・レッスンを観ると、他のキラキラ系女性インストラクターと違って、出来ない時があることや失敗することを出していることに驚くのだそうです。

 プロの素敵先生なのだから、汗なんて書かない、笑顔で余裕、というのを見せるのではなくて、運動しながら「キツい!」「あ~つらい!!」と言葉や表情に出し、実際によろめいて失敗するところも撮りなおさずに流しているのだそうです。

 そういったことに対して「他人軸の表現をするのではなく、自分軸でやってゆくようにした」という形で語っていた次第です。

 いま、動画配信サイトを観れば沢山のすごい人達が素晴らしい肉体を見せて、それを作るフィットネスを紹介しています。

 海外のプロのビルダーたちの動画などはとてもおしゃれでかっこよろしい。

 しかし、実際は彼らはそのイメージとヴィジュアルの裏で、ステロイドを常用し、ホルモン異常で睾丸が縮小してEDに至っている……。

 他人に評価されて利を得たい、他人にどう見えるかを職業にしていたい、そう言ったことがこの、裏面の現実をもたらしている。

 これを、プロフェッショナルの過酷な自由競争だと捉えれば、たちまちただのサラリーマン社会が広がっていることが見えてくるような気がします。

 そこでは鬱病や自殺も珍しくはありません。

 他人軸が本来生きていたはずの自分を殺すのです。

 自分軸をきちんと持つことが、自分を幸せに生かすということであるように思います。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3388

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>