白鶴拳の練習が再開されたと書いたばかりですが、そうなのです。
これは、五祖拳を教わりたいと老師にお願いしたころに、開門拳として指示された物です。
その後、五祖拳を教えてもらえるようになって以来そのままになっていたのですが、この度、あらためて一つ一つ教えてもらえています。
老師が下さっている物は五祖拳の伝系に含まれるもので、大師が厦門のお寺に伝わっている物を学んできたのだと言います。
80年代に行われた調査によると、非常に古いタイプの白鶴拳らしく、白鶴門として四派にわかれる前の物だそうです。
同じ五祖拳の系列に含まれている物ですが、五祖拳とは力の使い方がずいぶん違います。
老師が言われる、拳法の三要素、招式、勁式、気式のうちの、招式は同じでも他の二つが全然違う。
形は似ていても発勁法が全然違います。
五祖拳のようにパワー勁の発勁ではありません。
どちらかと言うと、鞭勁に近いような感じで、寸力とはよく言った物、接触の最後の工夫で利かせる要素があって、半ば打人法と言った雰囲気を感じます。
寸鉄や点穴で相手の芯の部分を徹して利かすような印象です。
これを老師がやると、本当に鶴の首のように手が出ては戻って非常に驚かされます。
あくまで印象論で言うと、鶴と言うよりも蛇、映画に出てくる蛇拳のような感じです。
羽で守って、くちばしで突く。確かに鶴のようだと納得いたしました。
とても面白い。
以前に師父に教わって手放した白眉拳が、鶴拳と同様の手形でかつ、パワー系だというとても難しい拳法だったのですけれども、五祖拳と白鶴拳を学ぶことでこれら箝羊馬系の見識が明るくなるかもしれません。
ありがたいことです。