先日ね、緊急宣言事態下でフェスに参加したアーティストたちについて書いたりしました。
私は彼らに対してキャンセルをするスタンスであることも書きました。
彼らに対するのと同じ理由で、練習会を開いているような武術や武道、格技団体のエゴイズムに関しても非常に批判的です。
そんな我儘さや体制の見えなさ、倫理性の低さに加えて、危機意識の無い連中からはお粗末なことしか学べまいとさえ思っています。
一部SNSでこのことは繰り返し発信しましたし、その上で批判対称の行為をしている友人に対しては「とどのつまりは出来んヤツだのう」と見下すこととなりました。
そのような道義心の軋轢の中にあると言うのは心すり減る物です。
そういった中で、偶然あるサイトの記事を目にすることとなりました。
SNS上での生徒さんを介してのことだったのですが、そこには実に残念な物がありました。
ある太極拳の先生が「家に居ても安全じゃないみたいだからうちの練習に来ると免疫力が上がって良いですよ」とだまくらかして脅しすかすような形で告知をしていたのです。
なんという厚顔無恥なことでしょうと感じました。
何をさも伝聞ぶって「みたいだから」などとでっち上げているのだか。
人品の卑しさと言うのはここまで留まることが無いのかと驚きあきれ果てました。
安全対策をするとか、万全の注意を払って行うとかの詭弁や愚かしさをいくつも目にしてきましたが、ここまでの振り切った嘘で人を欺き打我田引水するというのは桁の違った卑しさです。
フェスや練習会に対して反感を感じるのとはレベルの違う低さを直面することとなりました。
フェイク・ニュースを流してのポジション・トークと言う、これ以上の低みはちょっと想像することが難しいレベルのお話です。
以前にニュースで、ノーマスクでフェスを開催している主催者とその参加者に関して「これは、マスク無しでも感染しないと言う思想の人達なのでしょうか」とアナウンサーがアナリストに質問していました。
それに対して専門家は「いや、陰謀論とかそういうことではなくて、ただ先のことを何も考えていないと言うだけでしょう。後で問題になったら自分たちが困るというのは少し考えればわかるはずなのですから」と答えていたことを覚えています。
実際、フェスの主催者は世間的な非難の対象となり、助成金の獲得もしそこなって逃亡したまま今に至っています。
……そういう種類の人間と言うのが存在する。
世の中が盛りに至り、そこから廃れていくまでの間にはこういう人間が経済的な効果を上げていました。
すでに熟れて腐ってゆく実りから無制限に利益を掘り出すことが出来た。
だから、そういう考え方に縋り付いて生きていきたいと言う考え方は肯定はしがたいが理解が出来ます。
しかしそれは、すでに成長をしなくなった場所での話です。
世の中が新しく変わってゆくときには、この逆に社会に参画してゆく人間の方に勢が移る。
腐った卵にはハエが集まるということわざがありますが、卵が捨てられたならハエも捨てられる。
物事を新しくして、良くしてゆくとはそういうことでしょう。
こういう、安易な場所にしがみついて妄想を抱かせようとするペテン師たちが世の中にはまだまだいます。
心の弱いところに身をゆだねて、そういった人間の言葉で楽になろうとするならば、新しい世の中に良い居場所を見つけることは難しくなるでしょう。
この変革の時こそ、新しい社会への参画の時期であることは間違いありません。
これまでの世の中で苦しかった人達でも、いまなら望んでいた良いことが可能です。
より良い世の中を一緒に創ってゆこうではないですか。