八月末に二回目のモデルナを摂取して、それから二週間ほどは筋肉を延焼させないようにキャリステニクスは謹慎していました。
ようやく謹慎期間が明けて最初に挑んだのがディップスでした。
これはさぞ弱っているだろうなあと思いながら追い込まないようにリハビリがちにやったのですが、接種前と同じ回数が出来ます。
あれ、大丈夫だったか、と思いながらそのままにしておいたのですが、のちにまたディップスの日が来た時に、注意してあえていままで通りに利かすようにしてみました。
したら、メチャメチャキツイ。
私はディップスをすると毎度、終わった後に胸が攣りそうになるのですが、やはりその感じがきました。
わかりました。前回はリハビリで私が効かせてなかっただけでした。
ディップスは、非常に使いこなすのが難しい種目です。
以前にジムに通っていた頃、インドでヨガをして身体を作ってきたセンパイに、どうすればそんな体に成れるのかと訊いたところ「ディップス」というアドバイスをいただきました。
行っていたスポーツセンターでディップス・バーはないかと訊いたところ、これがありません。
代わりに別の器具のぶら下がれるところを使ってやったのですが、これがイマイチ効果がなくて辞めてしまったということがありました。
これ、やっぱりディップスはちゃんとやらないと効果が出しにくいということだと思うのです。
特に私は、かなりきつめの、模索の末に考案したフリーダム・ボディ・エクササイズ式のディップスをしていますので、ただ棒に乗っかって上下するのとはたぶん体への負荷が違うのだと思うのです。
ポイントの一つ目は、身体を限界まで下げると言うことです。
肩関節の屈伸を使ったエクササイズにおいて、関節を限界まで曲げることは一般的には推奨されていません。
ベンチ・プレスなどでも胸に付くほどに曲げると事故の元で、胸の靭帯を切る人が絶えません。
ですが逆に、ディップスはベンチと違ってストロークの範囲に自分の胴体が無いので、この部分の運動を追い込めると言うところにこそポイントがあるのだとも思うのです。
ですので、これはあくまでかなり基礎を作っている人向けの運動ということになります。
ポール・ウェイド先生も、他のエクササイズで身体を作ってからディップスには入れと言っていますが、これはそのためでしょう。
もう一つのポイントは、首を下に向けて身体を斜めに維持することです。
いわゆる「へそを見る」というような要領です。
これをすることで、腹筋に効きます。
腹筋は身体の前側、コンヴィクト・コンディショニングで言うフロント・チェーンの大部分をしめており、そのまま胸筋に繋がっています。
東洋身体観で言うと、任脈のラインです。
これで効果がだいぶ広がります。
このやり方は、偶然見ていたストリート・ワークアウト系のキャリステニクス・ユーチューバーの方も紹介していたので、そちらの業界の方には常識なのかもしれません。
以上のフォームを意識して、反動をつけづに行えば、十数回で胸が攣ります。