ギリシャ・アヴェンジャーズの猪狩り 1
基本的に、私は隠者なので個人としてSNSなどをしていないのですね。 私人として他人と積極的に接触するような習慣を持っていません。 ですので、各種SNSはサウス・マーシャル・アーツ・クラブの活動の発信のための物として使っているのですが、一つだけ、個人のための物として使っている物があります。...
View Articleギリシャ・アヴェンジャーズの猪狩り 2
なんでもかんでもインプットした端から忘れて行ってしまう私と違って、この兄貴分は記憶力が良い。 なので、一緒に覚えたことや話題に出したような神話、伝説の類についても私の脳からはきれいさっぱり拭い去られていても、彼の脳にはきっちり書き込まれていることが多い。 謎のギリシャの猪狩りについて心当たりはないか訊いたところ、これはカリュドーンの猪狩りではないか、という答えに至りました。...
View Article岳飛武術 2
改めまして書きますが、私の研究はおおむね二つに分かれています。 共通するコンセプトは仏教の身体操法の伝播ルートの研究であり、そこからの二つのルートを研究しています。 一・心意把としての伝播。 二・海賊武術としての伝播。 面白いのは、この二つ目のルート、海賊武術とはフィリピン武術を最下流とし、南派中国武術を主流とする流れです。...
View Article利かすディップス
八月末に二回目のモデルナを摂取して、それから二週間ほどは筋肉を延焼させないようにキャリステニクスは謹慎していました。 ようやく謹慎期間が明けて最初に挑んだのがディップスでした。 これはさぞ弱っているだろうなあと思いながら追い込まないようにリハビリがちにやったのですが、接種前と同じ回数が出来ます。...
View Article労働者社会の薄っぺらさ 前
元アイドルの方がやっているということで話題になっていたラーメン屋さんが、醜聞の基になっているようですね。 私は元々ラーメン好きでしたし、このお店がもろに活動範囲内にあったので存在は小耳には挟んでいました。...
View Article労働者社会の薄っぺらさ 後
なぜ、身もふたもない薄っぺらな世の中になってしまったのか、ということまでを前回は書きました。 これは恐らく、世の中の価値観が経った二つに集約されたからだと思うのですね。 それは、金と出世です。 それ以外のことを、私たちの世代はほぼまったく、実施的に教育されてきませんでした。 金持ちになって、出世するというのが物差しのほぼほぼすべてでした。...
View Article双重の発勁と単重の発勁
五祖拳を学んだことで、双重の発勁と言う物が見えてき始めています。 心意拳を学んで以来、私の中にあった単重の発勁とはだいぶ違う物ですけれども、恐らくは双重でも威力は出るであろうと思い始めています。 どちらも岳飛由来という伝説がありますが、これらが一つの物から派生したのか、あるいは違うのかはわかりません。 元々、一つの物として伝わっていて、段階ごとに変化があった、という考え方もありえます。...
View Article二つの母拳
老師のオンライン・レッスンを受けている時に、質問をする機会に恵まれました。 すかさず、二十拳という套路についての私の課題についてお尋ねいたしました。 この套路で繰り返し出てくる、拳字訣についての質問です。 この拳、いわゆるパンチ、恐らくは正拳突きの基になったのであろうシンプルな直突きです。...
View Article悪癖
相変わらず昔の武術雑誌に目を通すと言う勉強もしているのですが、そこであらためて確認したのが、昔の武術家の麻薬中毒度合いです。 八極拳の威名をとどろかせた拳士の一人である、ラスト・エンペラーの自衛隊指南役であった霍殿閣師も、近年のカンフー映画のアイドルであるイップ・マン師も麻薬中毒だった。...
View Articleドゥテルテ大統領
以前にも書いた、フィリピン大統領選に関するお話をしたいと思います。 ドゥテルテ大統領は、任期が残り半年ほどになってきています。 その中で、彼への包囲網が非常に迫ってきている模様が伝わってきました。 いまの副大統領であるレニー・ロブレド氏は、反ドゥテルテ勢力の筆頭だと言っても良いような人です。 ドゥテルテ現大統領が行ってきた、麻薬犯罪者の大量射殺などの通称「麻薬戦争」を批判しています。...
View Article卓球チームの監督
週末の朝に聴いているラジオのスポーツ番組が、すこぶる面白い。 私はテレビは観ないしスポーツも一切見ないのですが、それとは関係なく良い番組なのです。 というのも、特定の何かのスポーツの実況や結果を扱う番組ではなくて、スポーツにまつわる人々の価値観や活動を聴くという番組なので、人間や世の中のことを識るのにとても優良な放送となっています。...
View Article基本に還る
最近少し時間が取れることが増えて来ました。 この半年ほど、あまりそういう隙間時間が見つけられなかった。 今回そういうちょこちょこ時間があったので、蔡李佛の基本套路にまた取り組むことが出来ました。 これは私が一番やりこんで得意だった套路だったのですが、なんと、上手く出来ませんでした。...
View Article外、内、北、南
五祖拳の二つ目の母拳を打っていて、一つ気付きました。 これ、蔡李佛じゃないか? 少なくとも、私は同じ要領でやっています。 他の武術をやるときは混ざることの無いように気を付けてあえて似通うのを避けているのですが、老師から教わったことに従って戻してゆくと、そこに着地しました。...
View Articleニートまで何米里?
中国のピアノ王子、1回約18万円の高級売春クラブの常連だった東アジア「深層取材ノート」(第109回)www.msn.com 中国の有名ピアニストが、高級売春クラブの摘発で現場補足されたというニュースです。 これ、現在行われているという共産党政権による高所得者への弾圧の一環だったのではなかろうか。...
View ArticleHis MY WAY
最近、日本ではパンデミックが落ち着いてきて、明らかに緩んでいる人たちが巷間沢山見られるようになって驚かされています。 しかし、世界的にはいまだ感染拡大はしており、イギリスやロシアでは大量の感染者が溢れ、タイとフィリピンと言う私の修行先の国では経済優先政策によって外国人の往来が再開されることになり、非常に危険なことにもなっています。...
View ArticleHis MY WAY 2
さて、前回予告した通り、今回はフランク・シナトラのお話です。 彼は間違いなくアメリカ史でも最大級のスターです。 私の世代にとっては、あまりにもスタンダードなので音楽関連の映画や番組で彼が取り上げられてゆっくり唄い出すと「またか」と正直古臭い懐メロの王様扱いの感想を持っていました。...
View ArticleかっこいいDJのことば。
先日、いつものようにラジオを聴いていたところ、私より少し年上のラッパーが私たち世代にドンピシャのR&BやHIPHOPを掛けると言う番組で、興味深いリスナーのメールが取り上げられました。「この番組でかっこいい音楽を聴いている間だけは、自分がかっこいい人間になれるような気がしています」 そういう内容でした。 これに対してDJは、その通りだ、と答えました。...
View Articleタオとピアニスト 1
私はオリンピックに関してはキャンセル・カルチャーを発動させてみていなかったのですが、オリ・パラのセレモニーには身体麻痺のあるピアニストの方が出ていたそうですね。 なんでも麻痺のために七本しか指が動かないのだそうですが、お話を聴いてみれば非常に興味深い人でした。 この方は私と同世代、いわゆるロスジェネ、不況世代です。 ピアノを始めたのは十代半ばで、音楽家のスタートとしては非常に遅いのだそうです。...
View Articleタオとピアニスト 2 ブロードウェイ編
前回ではあるピアニスト青年が、準社員として人生をすり減らして行くだけの人生から、NYの師匠の元に旅立つまでをお送りしました。 今回はその続きです。 NYで修行を積んでいたこの青年ですが、とうとう帰国の日が近づいてきました。 この手の海外修業ではあることなのですが、終了前に師匠から記念イベントが用意されます。 先生が「帰る前にこちらで一回人前で弾く経験をしていきなさい」と言ったそうです。...
View Articleタオとピアニスト 3 強盗編
前のお話から一気に時間は跳びます。 プロのピアニストとしてNYで暮らすようになり、40歳を過ぎたころ、彼はソーホーに住んでいたそうなんですね。 東海岸はとても寒くて私は絶対に住めないといつも思います。 彼の内はソーホーの貧しい地区にあったらしく、寒さで人気が途絶えると、人目が無いことを良いことに犯罪率が物凄く上がるのだそうです。...
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