老師から教わった気法を五祖拳に取り入れた結果、いままでよりうまく打てなくなりました。
これはね、一回ばらしている段階に入ったということなのでしょう。
気法を抜きにしてやれば、かえってよく打てるということは分かっています。
しかし、そこに拘っていれば成長が出来ないことは明確です。
理解を深めてさらに良い物にしてゆくためんには、これまでに一端まとまった物を解体しないと。
実際に、この五祖拳が一端ダメになった状態で他の拳法を打ってみると、これが良くなっています。
特に足がまた一段と良くなりました。
いいな、と感じて練習を終えた後に部屋でちょっと正座をすると、踵とおしりが付かなくなっていたりします。
またふくらはぎが大きくなったのです。
中国武術では、このふくらはぎが実力のバロメーターだと聴いたことがあります。
西洋体育における力こぶのような物で、喧嘩自慢の中国武術家はふくらはぎをぴしゃぴしゃ叩いて見せるのだと言います。
現代社会の身体観では、上半身を大きくして首は細く、顔はやせていて下半身は細い、というのが美観の先端にあり、旧来のトレーニーからは「チキンレッグ」などと言われているそうですが、さらにそれよりも古いアジアの伝統的身体観ではよりプリミティヴな肉体がよしとされています。
これはモテないですね笑。
現代社会で本当のことに関心がもたれないのは、当たり前のように思われます。