よく子供のころ、おばあちゃんなんかから「お米を遺すと目がつぶれるよ」などと言う話を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
それとも平成生まれの人たちともなるともうそんなこともないのかなあ。
私たち、戦中世代の婆ちゃんたちに育てられると、もったいないことをすると罰が当たる、目がつぶれる、というのは日常的に聞く言葉でした。
他にも顔が曲がるとか嘘を吐くと口が曲がるとか言うのもありましたが、鼻がつぶれるとか耳が曲がるとかは聞いたことがありません。
さてこの目がつぶれるですが、最近ツイッター上で面白い記事を目にしました。
子供の頃に私と同じようにこれを聞かされて育った方が、大人になってから婆ちゃんになぜ目がつぶれるなのかを聴いたところ「もったいないことをするような人間は物事が見えない人間になる」というその心を聞かされてあまりの正しさに慄然とした、というお話です。
……その通り……。
ぐうの音も出ない正しいお説教です。
おそらくはこれ、民間伝承化した仏教のお説法なのでしょう。
筋道の通らないことをしてエゴに囚われていると、認識能力が伴わなくなってしまうという、非常に私が平素学んでいることに合致したお話となっております。
古い伝承は、本当にものすごい鋭さを持っていることがありますねえ。
ゆめゆめ侮ることは出来ない。