1920年代の、白人種の侵略について振り返ってみます。
そもそも白人種、ローマ帝国の後継を自称する国の人たちというのは他の国を侵略するように出来ています。ということもこれまで繰り返し書いてきました。
それは、聖書の中で神様が「地上はお前らの物だ。お前たちのためにすべての生き物を用意した。産めよ殖えよ地に満ちよ。お前たちはそれらを支配して私に捧げるのだ」と言ったことが始点となっています。
本来はアジアで発生したこの教えが、ローマ帝国に渡って白人優位主義の根拠となり、彼らの世界侵略習性を完成させました。
この教えに則ってはじめにアジアに植民地を展開していたのは、スペインやポルトガルなどのカトリックのキリスト教国でした。
きっかけは、モンゴル帝国などの騎馬民族がヨーロッパを侵したことです。
そのためにローマ帝国の周辺白人諸国の勢力が削られて、敵対国であったイスラム勢力のオスマン・トルコ帝国が強くなったことです。
そのために、トルコ周辺の海域が通行できなくなり、西欧諸国は大回りの海洋ルートを開拓しなければならなくなった。
そこで新しい海域の探索が進み、世界一周ルートが拓かれたのですね。
その海路を開いたマゼランは、フィリピンで現地人と闘争して死亡しました。
闘争の末にスペインはフィリピンを侵略して統治するのですが、これがフィリピン武術の生い立ちです。
マゼランを打倒した原住民の武術に、統治者であるスペインが持ち込んだスペイン剣術がハロハロ(ミックス)されてフィリピン武術、エスクリマが生まれました。
このエスクリマ、アメリカでは文化盗用によってお隣のマレー諸島の武術、シラットと混同されていますが、これこそが白人種の文化帝国主義そのもの。
エスクリマは西洋技術ともとからあった南宋中国の技術が混ざって作られたカトリック思想の武術で、シラットというのは大航海時代のきっかけになったオスマントルコの国教であるイスラムの武術です。
ここにもアジアにおける白人種による文化盗用の痕跡がある。
で、このエスクリマといえば短めの棒、バストン(英語で言うバトン)の用法が看板技術なのですが、RRRでは英国政府に仕えるインド人の警官、炎の男が得意兵器として同じくらいの長さの警棒術を活用しています。
もちろん、イギリス警官と言えば警棒(バトン)術が有名なのでその意味で考えれば何も不審はないのですが、昨今の映画アクションにおけるエスクリマの普及を考えれば、監督からのメッセージとも感じられます。
つづく