最近、夏に向けて身体の作り方のメニューを変えてみました。
夏の暑さに耐えられて、養生に備えた仕様に身体を作ってゆくのがやはり、東洋的な体のつくり方のあるべきすがた。
なのですが、実は単純に今回は、見た目を良くしようと思いました……。
えぇぇ。
いや、中年の危機というつもりはないのですが。
さすがに行者としてそこまで堕落はしてないはずです。
ではなぜ今回そんなルッキズムに目標を、というと、この、美という概念で身体にアプローチするというのは、それもまた人が生きる上で意味があるならやはりそこに対応できるかどうかを知りたいと思ったからなのですね。
もちろんそこに囚われてしまうと良くないのは他のことでも同じこと。
しかし、そこに引っかかりがあるがために囚われてしまってもやはり同じ執着の元となります。
となると、その執着の元に触れてそれを消化することが出来るということが大切ですね。
老師がおっしゃるには、仏教武術で自らの暴力性に向かい合うにおいて、自我を曲げ、徳と智と体、そして美で抑えるのだ、と言います。
と言う訳で、美容的なアプローチの仕方も一つ意味があるとは思い始めた次第です。
とはいえ、実際にそれを人に施すとまた、執着が解消されるのではなくより執着を増してしまう人を増やしてしまうかもしれませんので、とりあえずは自分の中での実験までにしておこうと思うのですが。
そんな訳で、また新しい角度から身体のいじり方をはじめています。
とはいえ、あくまでそれもこれまでと同じく東洋的なアプローチから。
果たしてそれでどうなることか。
おそらく、西洋的な美的観念とはまた違った物にはなると思いますので、どんなものが現れるのか楽しみにもしていきます。