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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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横蹴り練習

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 この夏くらいから、横蹴りの練習を普段のルーティンとして再開しました。

 以前は師父に教わってやっていたのですが次第にやらなくなり、そのままになっていたものです。

 たまたま、老師からも通臂拳の練習の中で基本功を教わったのでやってみたところ、ビックリするほど足が上がらなくなっていました。

 もとよりそれほど足が上がる訳ではないのですが、腰より上までもいかないのはショックでした。

 これは相当股関節の内側が固まってしまっているのではないかと思い慌てて基本功を再開した次第です。

 とはいえ、実はストレッチは毎日しているので、開脚がそこまで出来ないという自覚はあまりなくて、原因はなんだろうと思っていました。

 足が重くなっているのに対して、それを引き上げる筋肉が不足している可能性もあります。

 よく、足が上がるのは単に柔らかい身体と思う人がいますがこれは素人の誤解。

 頭の高さまで足を持ち上げようとしてごらんなさい。凄まじい重さを自覚しますから。

 身体の軟らかい格闘家でも、足が挙げられるのは勢いをつけているからです。

 これがゆっくり持ち上げようと思えばまた別の力が必要になります。

 以前に師父から教えてもらったものも、その力を養う物でした。

 壁や木を使って身体を支えながら足を上げる練習をする物です。

 師父は元々テコンドー出身なので、この辺りはお得意な次第です。

 また、蔡李佛には中国武術では珍しく後ろ廻し蹴りや廻し蹴りがあるので、こういった練功はやはりしておいた方がよろしい。

 老師が教えて下さっている通臂拳では、正統派の北派らしく弾腿があります。

 その通臂弾腿の中にいくつもの蹴り技があります。

 基本の「弾腿」という蹴りは脛の高さの低い蹴りなのですが、後半になると後ろ蹴りや廻し蹴り、鴛鴦腿や二起脚などの運動効果の高い技が出てきます。

 それらの難しい蹴り技の基本にはやはり、土台として横蹴りの練功がありました。

 老師の教えてくれたのは、いすなどを用いる方法です。

 師父の教えて下さったものとほぼ同様の物だと感じました。

 これを教えて下さったとき、師父はわき腹を作るというようなことを教えてくれました。

 少腹と呼ばれる当たり、腹横筋や側腹筋の辺りですね。

 これによって脚を引き上げ、安定を維持します。

 ですので、初めはこの部分の力が弱っているのが脚が上がらなくなった原因かと思ったのですが、どうもそれだけではないことが分かってきました。

 そこで合わせて別の開脚ストレッチも練習に取り入れてみました。

 いわゆる股割は膝に体重の負担が掛かるので避けて、片足づつ物の上に乗せる圧腿やバレエのやり方をしてみました。

 すると、これで延ばされるのが、予想していた股の間ではないことが感じられました。

 お尻の方、梨状筋の辺りが引っかかっているのが体感できたのですね。

 これは現代人が硬くなりやすい筋肉で、固まると坐骨神経を圧迫して、坐骨神経痛や腰痛を誘発しやすい筋肉だと言われています。

 私も例にもれなかったらしく、ようやくこれで脚が少し上がるようになってきました。

 気づかないうちに身体の一部が退化しているということは、きっと沢山あるのでしょうね。


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