テストが返却された授業で先生から告げられた恐るべき事実。
それは「落第率が50パーセント以上!」だということです。
おおお。
なんということだ。
落ちてる方がマジョリティ。
受かった方が少数派とは一体どういう期末試験なんだ。トップガンの選抜試験じゃないんだぞ。ただの普通の期末テストだぞ。
問題自体も、確かに一科目に一つくらいは「そりゃないよー」というような引っ掛け問題もありました。
まぁ、教育的指導と言うか可愛がりと言うか。
中には「おいおいそれは反則だろ意地悪クイズじゃないんだから。そんな言い間違えみたいな選択肢のテストないよ!」という茶目っ気のある問題もありました。作った教授がいたずらをしていることが感じられて、思わず試験中に笑ってしまったほどです。
どうやら、国家試験の専門学校では、校内テストで100点満点が出すぎるというような不正が起きないように、ある程度そういう地雷を仕掛けてはいるらしいのですね。
しかし、そういった問題がある反面、全体としては95パーセント以上が授業の内容さえ分かっていれば解けるようなまっすぐな問題で、近年の国家試験に頻出しているような問題文が2バウンドもするといった物はありませんでした。
つまり、国家試験のレベルとは比べ物にならないくらいに優しい、先生方が生徒たちを思いやってくれている問題ばかりだったのですね。
問題を解きながら思わず手を合わせて首を垂れたくらいです。
なのに、落第がマジョリティ!
軍隊で言ったら、半分が死傷したら「全滅」ですよ。
見渡す限りの焼け野原。まともに動ける状態の人間の方が数少ない、もう組織として機能してないって判断がされる状態ですよこれは。
しかも。
平均点が50点台!
最高得点が80点台だったという!
紙一重で合格が60点に対して、中央値でなく平均値がそれ。
そして最高点が80点台。
ほとんど差がない。
どういう状況なのだこれは……。
非常に考えさせられてしまいました。
つづく