日曜日、老師の所で木人をずっとやっていました。
帰ってから鏡を見たら、なんだかえらくお腹が飛び出ています。
おかしいな、食べ過ぎたのかな? と思っていたのですが、後になってお腹の膜がチクチクしていることに気が付きました。
これは膜が疲労しているのですね。使いすぎです。恐らくは、木人で。
木人は、変則的なサンドバッグだとも言えます。
サンドバッグを熱心に打ち込むと、背中が痛くなります。
木人だと、中国武術なのでインナーの膜が同じように使われます。
木人の枝に橋法を行うとき、手は勁でお腹の中に繋がっています。
そこからさらに、下半身に繋がっているのですが、ここでもう一つのポイントがあります。
というのも、木人の要領には橋法と歩法を繋ぐ要領があるからです。
この時、木人と自分の間で、自分の手首が支点となるような特色があります。
こういうのを、中国武術では腕力と言います。
腕とは中国語では手首のことです。よって日本語の腕力とはまったく違います。
この手首の力、腕力が相手と自分の間の力の拮抗を操作して、自分の勁を移動力に換えます。
この間、つまり肚からの勁は移動力として使われていることになります。
これは瞬間的に使うのよりも疲れる。
ですので、これをやり続けるとそれは内側が疲労するのも必然です。
そういえば、コンヴィクト・コンディショニングのコーチ、ポール・ウェイド先生は刑務所の柵を使ったエクササイズを紹介していました。
これもある種の木人的練功ですね。