本日も、グランド・マスタルの指導を受けてまいりました。
途中から雨が降ってきたので、木立の下で雨粒をよけながら練習。
ドセ・マノスというシナワリを始め、何種類もある複雑なシナワリに、さらにいくつもあるシンゲル・バストンのサヤウの数々……。
もう二十以上は習ってます……。多い……。ラプンティ百套だ。
それでも雨を避けて木の下で稽古なんてなんだか幸せだなあと思いながらやっていると、公園で遊んでいた十人ほどの中学生くらいの集団も雨宿りにやってきました。
やることもないらしく、私の練習を眺めながらグランド・マスタルと話をしていた彼女たちですが、その内に日本人でカンフー・マスターだときいたら珍しがったらしく「彼女等がカンフーを見たいって言ってるからやってやれ」と指示が出ました。
套路を打つとそれなり喜んでくれたのですが、いやー、どうもフィリピンでもカンフー映画はよく流れているらしく、どうも関心はあるようです。
練習が終わった後、グランド・マスタルから「フィリピンには、いろいろな外国の武術が来て土着化した」と言う話を聞かせてもらいました。
グランド・マスタルは、カンフーとラプンティは似てるだろう? と言って、あの独特の姿勢や足さばきを使ったマノマノ(徒手武術)を見せてくれました。
それは基本は同じなのですがアルニシャー(棒のこと)を使ったアルニスとは別に、モンゴシと呼ぶのだそうでした。モンゴシ・スタイル・マーシャル・アーツだと言っていました。
コン・プー(タガログでのカンフーの言い方)がモンゴシになったようでした。
また、韓国のテコンドーはフィリピンではシカランという物になり、タイのムエタイはヤウヤンとなったと言っていました。
日本ではフィリピン式レスリングとみなされていたドゥモグは、柔術だそうです。
現地のマスタルからの、非常に貴重な見解が聞けました。