技の世界、功の世界
昨日はグランド・マスターから直々の指導を受けることが出来、非常に勉強になりました。 面白いのは、グランド・マスターからの注意点として、スタンス(立ち方)は後ろ重心の平馬だと言われたことです。 フットワークをしやすいように自分流で立っていいと言われることが多くのフィリピン武術では多いと思われますが、これは面白いところでした。 蔡李佛と同じ要訣なので、私には大変むいています。...
View Article武術における到着点
フィリピン修行もあと十日ほどで終わりです。 先日、マスタルから「次は銃の使い方を教える」と言われました。 軍隊所属のグランド・マスタルのグループですし、実際町では銃を持った人もフツーに見かけるお国柄のためか、銃器類も得物の一つに数えられているそうです。 ダン・イノサント先生によるフィリピン武術の兵器のカテゴライズにも「ハンド・キャノン(小銃)」という物が入っていました。...
View Articleマギンハワ通りで荘子
本日は英語の授業も無く、朝食後は目の前のマギンハワ・ストリートに出ております。 この通りは朝が遅めらしく、開店しているお店が少ない。そこで結局いつものカフェTHEO‘Sに参りました。 荘子を紐解きながら人々を見ていると、こちらの人々のおおらかさがやはり強く感じられます。 カフェの店員さんには男性なのか女性なのかわからない人がちょいちょい見られます。...
View Articleフィリピンの記 9 いくつかの流派について
本日も、グランド・マスタルの指導を受けてまいりました。 途中から雨が降ってきたので、木立の下で雨粒をよけながら練習。 ドセ・マノスというシナワリを始め、何種類もある複雑なシナワリに、さらにいくつもあるシンゲル・バストンのサヤウの数々……。 もう二十以上は習ってます……。多い……。ラプンティ百套だ。...
View Articleマスターの資質
荘子を読んでいると、どうも道を知ったとしても、すべての人がそれを得られるわけではないと言うことがうかがえる気がします。 これは道教で言う仙骨が無いと言うヤツかもしれません。 もちろん、道を得る素質が無くても、道を知ることが出来ればその意味は十分にあると書いてはありますが、この辺り、やはり人を選ぶというシビアさはまるで消されたわけではありません。...
View Articleフィリピンの記 10 アイゴ―
昨日も朝から昼間での外稽古。 現地の皆さんと一緒に練習していた処、ばっちり熱射病になってしまったようです。 稽古あとから具合が悪く、夜は早々に睡眠をとったのですが、起きても後頭部に痛みがあり、朝からの授業はスキップしてしまいました。 どうも頭は打たれまくってきたので大変に弱い傷め処となっております。...
View Articleフィリピンの記 11
昨日の稽古で日射病にかかったようで、一晩寝ても頭痛に悩まされていたのですが、午後になったあたりで気づいたら頭痛は消えていました。 そしてこみあげてくる気持ちよさ。 これは、日本に居たときまで私がいつも感じていたのと同じ、気功の実践者の常態の物です。 脳波や体内の分泌物の関係なのでしょう。いつもじんわりと気持ちよくあれます。 思えば、フィリピンに来てからいままでこの状態にはありませんでした。...
View Articleスタンスについて
本日のレッスンで教わった重要なことが、まずはフットワークの問題でした。 多くのエスクリマでは高めに構えて、格闘技的な、相手に対して斜めになるスタンスを取ります。 そこから左右を転換する凹上のフットワークを、グランド・マスタルがして見せてくれました。「これはモダンのスタイルだ」と言って、その後、足を前後の直線状に入れ替えるフットワークを教えてくれました。「これがライトニング」。...
View Articleフィリピンの記 12
本日、無事一通りの稽古が終了した模様。 ものすごい数のサヤウをひたすら反復し、ディスアーミングを一回りこなし、そして27動作という恐ろしい長さのサヤウを最後にいただきました。 後は自分で勉強してゆけという指導を受けました。 日本ではどういうスタイルのアルニスがあるんだ? と訊かれて、私の周りではモダン・アルニスとPTKが盛んだと答えました。...
View Articleアルニス・マスター
https://www.youtube.com/watch?v=f0dPWIM4Qws 私のマスタルの、GMペピートです。 公園での練習の模様の動画のようですね。 はじめにやっているながーーいのはフリーフロゥではなくてサヤウです。一つ一つ手順が決まっています。 このようなのを延々と何種類も行います。...
View Articleラプンティ・アルニス・デ・アバニコのアウトライン
日本ではまだまだ、エスクリマの情報が少ない。 一部の取りつかれて現地に渡った人々のフィールド・ワークを頼りにするしかない。 しかも、多くの俯瞰的情報はそのような過程を経た外国人の方がもっており、現地の人同士の間では実は情報の有機的結合があまり強くないというのが私の印象だ。 いまだにフィリピン現地では、あまり書面などによる調査の発表が多くないような印象を受ける。...
View Article12月からの予定
あと二日で、フィリピン武者修行も終わります。 帰国後、できれば即いつも通りのスケジュールで練習をしたいと思っています。まずは土曜日の通常練習を考えています。 第三日曜日の月一WSは帰国後予定を調整し、こちらで発表したいと思っています。 湘南クラスも同様です。 加えて近々、アルニスだけの練習会を企画したいと思っています。日曜日になるかもしれません。...
View ArticleこれからのSMACのカリキュラム
おかげさまで無事、日本初のラプンティ・アルニス・デ・アバニコのマスターとなることができました。 これからは蔡李佛と併せてこちらにも力を入れてゆきたいと思いますが、どちらも正統に指導許可を受けた物なので、それぞれミックスしたりはせずにバラバラに教授は行ってゆきます。 アルニスを専修したい方は、毎回のレッスンフィーのみで手軽にアルニスのすべてのカリキュラムをすることができます。...
View Article小周天と武術
私がアルニスのマスタルに認定してもらえた理由の一つに推測されるのが、バストンの振りの速さです。 結構これは驚いてる人が居てくれたました。 実はこれ、別にすごくもなんともなくて、私は蔡李佛の無尽勁ってのを使っていただけだったりします。 地元のアルニスダ―達は速いのだけど、ほとんどの人は一発ごとに溜を作ってしまってる。...
View Article12月の関内ワークショップは11日です!
会場都合により、12月のWSは11日の第二日曜日に行います! テーマは「日本初公開! ラプンティ・アルニスとは何か!!」特集です。 これまでの蔡李佛の流れと、中国武術から発展したというラプンティ・アルニスの比較検討企画を行いたいと思います。 会場はいつもの関内はフレンド・ダンス教室さん。 時間は18時からおよそ20時まで。 エントランス・フィー 一般 3500 事前申し込み...
View Articleラプンティ・アルニス 初伝来感謝祭 第一弾
この度、無事マスター・ライセンスが取得できまして、公式に日本初伝来に成功しましたラプンティ・アルニスのお披露目をする企画を何度かに渡ってお送りしようと思います。 まず第一回は、とり急ぎ12月11日に、横浜は山下公園でお送りしようと思っております。 雨天の場合は中止になってしまいますが(11月29日現在の予定。変更の可能性あり)、14時から三時間にわたってお送りしようと思っています。...
View Article12月4日 湘南クラスの練習予定日です
12月の湘南クラスは4日です。 茅ヶ崎駅は鉄砲道のダンス・スタジオ、YOU&MEさんhttp://members3.jcom.home.ne.jp/yamashita.y/:83:41:83:4e:83:5a:83:58.htmlで朝の10時から行います。 日本初公開の本場フィリピン直輸入、ラプンティ・アルニス・デ・アバニコや気功を中心に行います。 一般 2500 外国人 500...
View Article1月の湘南クラス
1月の湘南クラスは15日です。 茅ヶ崎駅は鉄砲道のダンス・スタジオ、YOU&MEさんhttp://members3.jcom.home.ne.jp/yamashita.y/:83:41:83:4e:83:5a:83:58.htmlで朝の10時から行います。 日本初公開の本場フィリピン直輸入、ラプンティ・アルニス・デ・アバニコやカンフー、気功を行います。 一般 2500 外国人 500...
View Article吾が見たるフィリピン武術博物記 1
フィリピンの武術界においては、セブ地区が中心であるとされていて、マニラ・エリアはセブの武術が伝来しただけの場所であるとみなされています。 事実、フィリピン武術が現在の独特の形に進化したのは、バリンタワック・ストリート周辺が派閥同士の決闘が盛んであったという特異点だからです。...
View Article吾が見たるフィリピン武術博物記 2
次にご覧いただきたいのはこちらの武器群です。 お分かりになりますでしょうか? 下にある斬馬刀のような物に、穴が開いています。 この穴には、環をはめたのではないでしょうか。 もろに中国武術の兵器に見えます。 これはなぜでしょうか? それは、この土地には十世紀からすでに中国人が渡来してきていて、最初期のチャイナ・タウンが存在しているからです。...
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