本日の稽古終了。昼から夕方まで四時間してきました。
套路の練習中、学生さんがどうも内力の運用を忘れてしまうので、その克服がテーマになりました。
套路を覚えるのと単体の発勁を練ることを分けてはいけません。
一つ一つの勁の運用を途切れることなくつなげてゆくのが我々の套路です。
套路用に姿勢を崩したり原則を外したりしてはいけません。
原理を維持したまま行うからこそ、套路のコンセプトが伝わってくるのです。
初めから鉄線功の勁を用い、それが次の動作でさらに強化され、その次ではさらに強烈に。
これを私は一筆書きの勁と呼んでいます。単発をつなげているのではなくて、長い長い一つの勁を形を変えて遣い続けているのです。著しく体の内側が強化されます。
あまりの辛さに学生さんは順番を見失ってしまっていましたが、それくらいきちんと意を働かせるから、気が活用され、勁につながります。
套路はただの表現ではありません。堅実に功夫を作る練功法です。
もし套路と練功が分かたれているのなら、それは真伝が伝わっていないということなのでしょう。
練功には髪の先からつま先まで無駄はなく、套路には始めから終わりまで虚の瞬間はありません。円転する自然の法をタオと名付けたように、そこには動き続けるが故に静止に通じる静かで確かな働きがあるのです。
我々、無為自然、天人合一の修養者は、それを尊んで学ばねば。