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Channel: サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ
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幸せのタオ 10・貧しい心と貧しい言葉

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 タレントのローラさんは自己実現マニアで、肉体的にもそれ以外でも、常に研鑽をしているそうです。

 そんなローラさんが振る舞いで気を付けていることの一つが「超○○」という表現をしないようにしていることだそうです。

 同じことを言う場合でも「とっても○○」とか「すっごく○○」と自分の表現に言い換えるようにしているそうです。

 これは小さなことだと思われるかもしてませんが、非常に重要なことだと思います。

 私の周りには、昔から精神を病んでいる人がたくさんいるのですが、彼らに見られる傾向として、言語が非常に貧相だということがあります。

 対人関係の状況において、嘘、ごまかし、逃げばかりを行おうとしているために、発する言葉のパターンが非常に限られるためかもしれません。

 とはいえそれだけでなく、愚痴や不満、見栄など、内容も非常に薄っぺらで貧相です。

 それらの人々の病み具合にはグラデーションがあって人格障害から重篤な統合失調まで診断の幅があるのですが、これらはあくまで診察を受けた結果にすぎず、本質的には診断名よりもそのような精神状態にあることそのものが問題であるように思います。

 正直で誠実に生きるだけで、グッと状況は改善されるのではないでしょうか。

 ありのままの自分を出したら馬鹿にされたり見下されたりして相手にされなくなるのではないかと彼らは思っているかもしれません。

 しかし、嘘やごまかしや逃げを持って他人と対峙する段階で、実は同じことがすでに起きています。

 当人は真実の自分を隠しおおせて逃げ切れたと思っているかもしれませんが決してそんなことはありません。バレバレです。

 ただ、相手にされなくなって指摘もされなくなっているだけです。

 つまり、すでに馬鹿にされたり見下されたりしているのです。

 それは病気があったり心に問題を抱えているからではありません。

 他人を欺いてまともに付き合おうとしないからです。

 世の中には、定型文的な言葉がたくさん溢れています。

「ムカつく」「ウザい」と言った言葉で自分の内面を表現しようとする人は、本当にその程度の薄っぺらな言葉に自分の心を寄せてしまっているのではないでしょうか。

 自分の頭で考えて、本当に自分の心が感じていることと向き合うのが内面の健全化の一歩だと思います。

 自分そのものに嘘をつかず、ごまかしをせず、逃げもしないことからでないと、何も良くならないのではないかと感じます。

 どれだけだましても逃げても、自分は常に自分と共にあるからです。

 まずは自分自身の言葉と心の適切なマッチングをしてみるのは、幸せのための道に踏み出す重要な一歩だと思いますよ。

 

 

 

 


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