第二期生の学生さんたちも兵器と鉄線功に進んで来たんで、そろそろ骨肉分離をしていこうと思いました。
初めは骨格の運動(外形)と勁はともに動くのですが、これのリンクを断ってどんな形をしていても勁だけを独立して運用できるようになってこそ暗の勁です。
これを骨肉分離と言います。
骨と肉を分離させる。これがあるから私もボロボロの身体でも勁で支えて動くことが出来るのですね。
この極意を体得する練功法があったので、それをお伝えしました。
これによって、より明確に、勁と言う物を独立して取り出して理解することが出来ます。
技として行うのではなく、システムとしての勁を掴めます。
これを体に入れたことで、学生さんたちは立ち方から手の指先に至るまでのすべての運動が変わりました。
動かすのに骨を主体とするのではなく勁を用いるからです。
このため、発勁が勢いや重心移動を伴わず、おこりやつまりの無い澄んだものになりました。
ようやくうちの武術になった。
兵器までやらないとこれを伝えることが出来ない。その前だと、何を言ってるのやらチンプンカンプンになりうるようです。
あとはこれを強くして、より澄ましてゆくだけです。
そのための練功をしている間、学生さんたちは攣る攣ると苦しんでいましたが、そういうものです。
今後はすべての動作をこの内勁のシステムによる物にして、拳術を打ち、兵器を練り、日常生活を送っていけばOKです。