先週の終わりにMRIを撮り、その翌日に整形外科にそれを見せました。
結果、謎の嚢腫というものがふくらはぎにあり、それが炎症を起こしていたとのこと。
しかし、なぜそんな物がそこにあるのか、そしてどうして炎症など起こしているのか、まったく分からないとのことでした。
「ばい菌? いや、こんなところに」と先生は呟いていました。
そちらの判断ですと、そのまま炎症の対策と炎症によって引き起こされている膝の痛みの治療をするということでした。嚢腫や血栓についてはノータッチ。
実は、このブログを読んで下さっている方のなかに内科の先生がいらっしゃいまして、わざわざアドバイスのメールをくださいました。
このケースは、循環器内科にゆくと対応できるケースが早い場合があるとのことでした。先生ありがとうございます。
その言葉に従って、昨日は循環器内科に行ってきました。
そこでこれまでのことを整理してもらいました。
嚢腫があって炎症を起こしているのでそれが静脈を圧迫してリンパを推しだし、浮腫が起きているとのことのようでした。そのために血栓が出来ている訳です。
嚢腫が静脈に近すぎるのと、摘出の手術をしている時に血栓がそこから静脈の中を流れて行ってしまう可能性があるために、手術は出来ない。
また、血栓を溶かす薬品、ワーファリンは血をサラサラにしすぎるために通常の部分で体内出血を引き起こす可能性があるのでよほど血栓の数値が高い状態でないと使わないということでした。
その、よほどの状態を数値で言うと10くらいだそうです。
血液検査で出ているいまの私の数値は2.2。
この状態でも血栓が静脈の中を流れて行ってしまえば肺血栓を興して酸欠死を招くので、ざっと計算するとチーフ・スペシャルでロシアン・ルーレットをするくらいの生存率ということになります。
死亡率の方が低いですが、六連発でやるよりも死亡率は高い。
まぁそんなところです。
そんなところからどうするのかと言うと、やはり炎症の治療をしてそちらが収まるのを待つしかないということでした。
それが無くなれば、血管の手術なり注射治療なりが出来るのでしょう。
ということは、血管医が頼りにならないと思った直後に自分で膝関節を気功や推拿、点穴で対処していたのは割に正解だったと言えないでしょうか。
そして、現状手をこまねいているお医者が出してくれているお薬は柴苓湯という漢方薬。
漢方に気功に推拿、点穴。
うーん。
カンフー・マスターの病状としては中々に味わい深いものが在ります。
汗をかくと血管の水分が減ってそのぶん血栓ができる可能性が高くなります。
八月の寝汗がおそらく致命傷になる可能性が高い。
この夏が越えられるかどうかは、炎症にかかっているということなのでしょう。
先日、あるクリスチャンの外国人女性のブログを読んでいたら、自分はクリスチャンなので死んで神様のところにゆくのを楽しみにしている、という一文がありました。
なるほどなあ。そういう考え方があるのだなあと思いました。
キリスト教の教義と西洋圏の世界進出は直結していると聞いていましたが、その一端を見た思いがしました。
自分もまた、禅の実践者であり、タオイストであるカンフー・マスターなので、死んで気化することを楽しみにしています。
気化とは集まって一つの命となっていた気が、ほどけて自然の中に帰ってゆくことです。
死すること帰するがごとしという言葉がありますが、我々はまさにそのように考えます。
人の身体と言う場所に閉じ込められていたものが、大いなるタオの元に戻ってゆきます。
私は師父から、カンフーとは命を使い切るための物だと言われて育てられてきました。
そのおかげで、存分に生き切れたと思います。
常日頃から、やりたいと思ったことは全部やってきて、毎日ただ、天気が良く、風が気持ちいいということで喜びに満たされていきてくることが出来ました。
その命を最後まで使いきれたら、それはやはりね、良いことだと思うのですよ。